ドル/円の見通し:再び139円台に突入することも

昨日のドル/円は下方向へ行ってこい。ドル売りが先行し海外市場序盤には昨年7月末以来となる139.58円前後まで下落したが、その後は円売りが優勢となり140円台後半まで持ち直した。前営業日比0.2%の小幅安で取引を終えた。
12日に9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での50bp(0.50%)利下げの可能性について一部で報じられたことで、米金利先物は50bp利下げを7割程度織り込んだ。本日から2日間の日程で開催されるFOMC(政策金利発表は19日早朝)を見極めたいとの見方から、様子見ムードが高まりやすい。ただ、NY時間には米8月小売売上高が発表されることから、その結果次第では市場が動意付いてもおかしくないだろう。米国の国内総生産(GDP)の約7割を個人消費が占める。米8月小売売上高が予想を下回るようであれば、9月のみならず、11月のFOMCでの連続大幅利下げの可能性も浮上し、ドル/円は再び139円台に突入することも考えられる。なお市場予想は前月比-0.2%となっている。

注目の経済指標:米小売売上高

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注目のイベント:米20年債入札

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神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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