主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年9月25日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼24日(火)の為替相場
(1):中国人民銀、7日物リバースレポ金利引下げ
(2):RBA、政策金利据え置き
(3):日銀総裁、追加利上げに慎重姿勢
(4):独IFO企業景況感指数、予想以上の悪化
(5):米消費者信頼感指数、大幅低下
▼24日(火)の株・債券・商品市場
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24日(火)の為替相場
期間:24日(火)午前6時10分~25日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国人民銀、7日物リバースレポ金利引下げ
中国人民銀行(PBOC)は、市場に資金供給する際の7日物リバースレポ金利を1.70%から1.50%に引き下げる方針と、大手銀行に対する預金準備率を10.00%から9.50%に引き下げる方針を合わせて発表した。
(2):RBA、政策金利据え置き
豪中銀(RBA)は政策金利を4.35%に据え置いた。声明ではインフレの上振れリスクに警戒感を示した上で「インフレ率が持続可能な形で目標レンジに向かって収束していると確信できるまで、金融政策は十分に引き締め的である必要がある」とあらためて表明した。これを受けて豪ドルは上昇。しかし、1時間後の会見でブロックRBA総裁が「今回は利上げをまったく検討しなかった」と明らかにすると反落した。
(3):日銀総裁、追加利上げに慎重姿勢
日銀の植田総裁は大阪で講演し「(円安修正で)物価上振れリスクは相応に減少している」とした上で「政策判断にあたっては、内外の金融資本市場の動向やその背後にある海外経済の状況などについて丁寧に確認していく必要があり、そうした時間的な余裕はある」と発言。あらためて追加利上げに慎重な姿勢を示した。植田総裁はその後の記者会見でも米経済の先行き不透明感などを背景に、追加利上げについて慎重に検討する考えを重ねて示した。
(4):独IFO企業景況感指数、予想以上の悪化
独9月IFO企業景況感指数は85.4と市場予想(86.0)および前回(86.6)を下回った。IFO経済研究所は「今後数カ月の見通しも悪い」「ドイツ経済に対してますます圧力が強まっている」との見解を示した。
(5):米消費者信頼感指数、大幅低下
米9月消費者信頼感指数は98.7と市場予想(104.0)を下回り、前月(105.6)から大幅に低下した。雇用に関する調査項目では「職探しが困難」と回答した割合が2021年2月以来の高水準となる18.3%に上昇した。これを受けて米長期金利が低下するとともにドルが下落した。なお、米金利先物が織り込む11月の50bp(0.50%ポイント)利下げの確率は60%弱まで上昇した。