外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年9月26日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼25日(水)の為替相場
(1):豪CPI前年比は予想通り鈍化
(2):OECDによる今年の経済成長率予測は上方修正
(3):米新築住宅販売件数、前月から減少
(4):米長期金利上昇でドル一段高
(5):クーグラー理事、先週の0.5%利下げを強く支持

▼25日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:需給主導の値動きになる可能性/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

25日(水)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:25日(水)午前6時10分~26日(木)午前5時55分
※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪CPI前年比は予想通り鈍化

豪8月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.7%と予想通りに前月(+3.5%)から伸びが鈍化。コア指数にあたるCPIトリム平均値は前年比+3.4%だった(前月+3.8%)。

(2):OECDによる今年の経済成長率予測は上方修正

経済協力開発機構(OECD)は世界経済見通しを発表。2024年の世界経済成長予測を3.1%から3.2%に上方修正した。米経済成長率は24年の2.6%から25年に1.6%へ減速する見通しとした。日本については、24年を-0.1%に下方修正(従来+0.5%)した一方、25年を+1.4%に上方修正(従来+1.1%)した。ユーロ圏は24年の0.7%から25年に1.3%へ加速すると予測。中国は24年の4.9%から25年は4.5%に減速する見通しとした。

(3):米新築住宅販売件数、前月から減少

米8月新築住宅販売件数は年率換算71.6万件と市場予想(70.0万件)を上回ったが、7月(75.1万件)から減少した。

(4):米長期金利上昇でドル一段高

米5年債入札(700億ドル)は応札倍率が前回をやや下回るなどやや不調だった。これを受けて米長期金利は上げ幅を拡大。ドルはクローズにかけて一段高となった。

(5):クーグラー理事、先週の0.5%利下げを強く支持

米連邦準備制度理事会(FRB)のクーグラー理事は「労働市場は引き続き堅調だが、ディスインフレの進展を維持しながら、経済の弱体化を回避するために、委員会はバランスを取る必要がある」とし、「先週の決定を強く支持した。インフレが自分自身の予想通りに進展すれば、一段の利下げも支持する」と述べた。ただ、11月の次回会合で再度50bp(0.50%ポイント)の大幅利下げを支持するかどうかについては明らかにしなかった。