人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:上下双方向にリスク 自民総裁選次第
昨日のドル/円は終値ベースで0.1%弱の小幅高。144.10円台に下落する場面もあったが、米新規失業保険申請件数の減少を受けて米長期金利が持ち直すと145.20円前後まで上昇した。ただ、145円台は維持できず144円台後半で取引を終えた。
本日の東京市場は、自民党総裁選挙に注目が集まりそうだ。中でも、石破氏なら株安・円高、高市氏なら株高・円安と真逆の反応が見込まれていることから、この二人の決選投票になった場合は市場の緊張が高まるだろう。投票は13時から行われる予定で、過半数票の獲得者がいない場合には上位二人による決選投票に進むことになる。なお、前回2021年の総裁選(候補者4人)は13時に投票開始、第1回投票の結果判明が14時過ぎ、決選投票の結果は15時過ぎに伝わった。自民党総裁選を消化した後は、NY市場で発表される米8月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)に関心が向かうだろう。もっとも、米連邦準備制度理事会(FRB)は金融政策運営の軸足をすでにインフレから雇用に移していることから、米8月PCEデフレーターについては市場予想(前年比+2.3%、コア前年比+2.7%)から大きく乖離した結果にならなければ、ドルと米長期金利の反応は限られると見る。
注目の経済指標:PCEデフレーター
注目のイベント:自民党総裁選挙投開票
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1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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