外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年10月7日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼4日(金)の為替相場
(1):強い雇用統計でドル上昇
(2):米大統領発言で米株上昇

▼4日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:続伸期待が強い/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

4日(金)の為替相場

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期間:4日(金)午前6時10分~5日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):強い雇用統計でドル上昇

米9月雇用統計は、非農業部門雇用者数が25.4万人増と市場予想(15.0万人増)を大幅に上回り、失業率は予想(4.2%)を下回る4.1%に低下した。さらに、平均時給は前月比+0.4%、前年比+4.0%と市場予想(+0.3%、+3.8%)を上回る伸びとなった。きわめて強い雇用統計と受け止められ、米国の大幅利下げ観測が急速に後退する中、ドルが大幅に上昇した。

(2):米大統領発言で米株上昇

米国のバイデン大統領は「イスラエルはどんな攻撃をするか結論を出しておらず、議論している。私が彼らの立場なら、石油施設への攻撃以外のやり方を考える」と発言。イスラエルによるイランの石油施設への攻撃を支持しない考えを示した。米9月雇用統計を受けて景気減速懸念が後退したことと相まって米国株は上げ幅を拡大した。

4日(金)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:続伸期待が強い

4日のドル/円は米雇用統計の発表後に大幅高。米9月雇用統計は、雇用者の伸びが予想を上回り、失業率は予想以上に低下するなど、米国の労働市場が依然として堅調であることを示す結果であった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が急速に後退する中、149.00円付近までドルが急伸。東京市場で付けたこの日の安値から3円あまり上昇した。本日は8月の戻り高値の149.36円前後を突破できるか注目したい。すんなり上抜けるようなら節目の150.00円を試す動きが強まる可能性もあろう。もっとも、FRBの利下げを巡る市場観測に、どれほどの後退余地が残っているかが問題だろう。11月の利下げ幅に関する米金利先物の織り込みは、米9月雇用統計を受けて50bp(0.50%ポイント)がすでに消滅。ここからドルを一段と押し上げるためには、据え置き(利下げなし)の織り込みが広がることが必要となるはずだ。本日のドル/円は続伸期待が強い一方で、続伸を支えるための材料面のサポートは強くないと考えられる。米9月雇用統計に対して、ドル高・長期金利上昇・株高で反応した4日の「反動」もある程度警戒しておくべきだろう。