人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:方向感が定まらない
昨日のドル/円は終値ベースでは約0.3%下落。東京時間序盤こそ、前週末のドル買いの流れを引き継ぎ8月16日以来の149.12円前後まで上昇した。ただその後は、日本の実需勢のドル売りに押されたほか、海外時間でも前週末の上昇に対する利益確定目的のドル売りが持ち込まれた。また中東の地政学リスクの高まりを受けた株安がリスク回避の円買いを誘った面もあり、147.80円台まで下落する場面も見られた。中東情勢の悪化に伴い原油価格が過去1週間で10ドル以上上昇していることから、市場ではエネルギー価格の上昇を起因としたコストプッシュ型のインフレ再燃への警戒感が強まりつつある。そのため、足元のインフレ動向を確認したいとの思惑から10日に発表される米9月消費者物価指数(CPI)の注目度が増している。原油価格の上昇が株価の下落につながれば、クロス円主導でリスク回避の円買いにつながる可能性がある。一方で、先週末の強い米9月雇用統計の結果を受けて、米金利先物市場では11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での25bp(0.25%ポイント)利下げの織り込みが85%前後まで低下してきており、米長期金利が上昇していることがドルのサポート要因となっている。ドル/円は、米9月CPIを見極めたいとの思惑もあることから147円台から148円台を中心に方向感の定まらない動きとなりそうだ。
注目の経済指標:米貿易収支
注目のイベント:FRB高官発言
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1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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