人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:一段高の展開となってもおかしくない
25日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇。151.45円前後へと小緩む場面もあったが、海外市場では米長期金利の上昇を背景にドル買いが優勢となり152.38円前後まで反発した。27日に投開票された衆議院選挙で自民・公明の与党は過半数の議席獲得には届かず、政権運営に不透明感が広がった。石破首相の進退や連立拡大交渉を巡る政治の混乱から日銀の追加利上げは来年以降に後ずれするとの観測も出ている。週明け28日のオセアニア市場ではドル/円が一時153円台に乗せるなど、円売りが優勢。また、先週末26日の時点で、米大統領選に関する世論調査の全米平均で共和党のトランプ候補が民主党のハリス候補を僅かに上回ったことがドル高要因として意識されている面もあるようだ。トランプ氏の掲げる減税や関税強化はインフレを助長すると見られており、同氏の支持率上昇は債券売り(金利上昇)につながりやすい。本日のドル/円は、円売り材料とドル買い材料が混在する中で一段高の展開となってもおかしくないだろう。なお、153円台から154円台にかけては目ぼしい上値ポイントがないことから、次に市場が意識するのは心理的節目の155.00円となりそうだ。
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1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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