香港オアシス、DIC株を買い増し
そのオアシスはDIC株を2.97%追加取得し、保有比率を11.53%に高めた。9月に新規保有(6.29%)が判明した日本ゼオン株については動きが見られなかった。
リコー株を1.36%買い増して保有比率を19.5%としたのがシンガポールのエフィッシモ・キャピタル・マネージメント。10月に動きはなかったが、このほかにエフィッシモは直近の大量保有報告書提出時点でUACJ株18.15%、サンケン電気株28.65%、川崎汽船株38.52%を保有している。
旧村上系、エクセディ株保有が20%超え
旧村上ファンド系投資会社の動静はどうか。シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)は10月中、エクセディ株について大量保有報告書を3度提出し、保有比率を21.27%に高めたことが分かった。
エクセディは10月末、1200万株(発行済み株式の23.71%、自己株式を除く)、300億円を上限とする自己株買いと、2025年3月期の年間配当予想の増額を発表した。こうした株主還元策に決定にはアクティビストの圧力が影響したと考えられる。
シティ関連では、9月に愛知製鋼、NITTOKU、新光商事の3銘柄について5%超の新規保有があったが、このうち愛知製鋼を1.02%を買い増して保有比率を6.16%に高めた。イリソ電子工業株については再度、新規保有(5.06%)を報告。8月に5%超を新規保有後、株式を一部処分したが、10月に再び保有比率が5%を超えたのに伴う。
◎10月:アクティビストによる主な保有状況(赤字は新規保有。※は保有比率が低下)
文:M&A Online