外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年11月18日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼15日(金)の為替相場
(1):本邦GDP予想を上回る
(2):中国経済指標は強弱まちまち
(3):英GDPは予想に届かず
(4):米小売売上高 前月分が大幅修正
(5):トランプ・トレードの巻き戻し

▼15日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:植田総裁の発言次第で円安、円高どちらも可能性あり/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

15日(金)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:15日(金)午前7時10分~16日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):本邦GDP予想を上回る

日本7-9月期国内総生産(GDP)・速報値は前期比年率+0.9%と市場予想(+0.7%)を上回った。個人消費が前期比+0.9%と好調で全体をけん引。ただ、GDPは4-6月期(+2.2%)から減速した。

(2):中国経済指標は強弱まちまち

中国10月鉱工業生産は前年比+5.3%と市場予想(+5.6%)を下回った一方、同小売売上高は前年比+4.8%と市場予想(+3.8%)を上回った。

(3):英GDPは予想に届かず

英7-9月期GDP・速報値は前期比+0.1%と市場予想(+0.2%)には届かなかった。9月の月次GDPは前月比-0.1%と予想(+0.2%)に反してマイナスに落ち込んだ。なお、同時に発表された英9月鉱工業生産は前月比-0.5%(予想+0.1%)、同貿易収支は163.21億ポンドの赤字だった(予想158.00億ポンドの赤字)。

(4):米小売売上高 前月分が大幅修正

米10月小売売上高は前月比+0.4%と市場予想(+0.3%)を上回った一方、自動車を除いた売上高は前月比+0.1%にとどまり市場予想(+0.3%)を下回った。GDPの算出に使われるコア小売売上高(自動車、ガソリン、外食、建材を除く)も前月比-0.1%と市場予想(+0.3%)を下回った。ただ、前回9月分がいずれも大幅に上方修正され、速報ベースで前月比+0.7%だった9月コア小売売上高は+1.2%に引き上げられた。

(5):トランプ・トレードの巻き戻し

米10月小売売上高の発表後に一時4.50%前後まで上昇していた米10年債利回りが低下に転じたことからドル/円は154円台を割り込んで下落。週末を前に、トランプ次期大統領の就任を見越した米債売り(金利上昇)とドル買いの巻き戻しが入った。NYダウ平均の下げ幅が一時400ドルを超える中でクロス円も下落した。