人気通貨ペア 本日の予想レンジ

外為どっとコム トゥデイ
(画像=「Car Me」より引用)

ドル/円の見通し:米CPIが反発なら混乱も…

昨日のドル/円は一時152円台へ上伸。東京市場では151円台を割り込む場面もあったが海外市場で反発した。米長期金利の上昇を背景にドル買いが優勢となった上に、日銀が来週の利上げを見送るとの観測で円が売られたことから152.10円前後まで上昇。11月27日以来の高値を付けた。
本日は米11月消費者物価指数(CPI)に市場の関心が集まっている。米金利先物は、来週17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で25bp(0.25%ポイント)の利下げが行われる可能性を85%前後織り込んだ水準で推移。つまり市場は、利下げの可能性が高いと見ているものの、利下げを確信するには至っていない状況だ。したがって、本日の米11月CPIがFOMCの利下げを見極める上で最後の手掛かりとして注目されている。市場予想は前月比+0.3%、前年比+2.7%となっており、10月の+0.2%、+2.6%から小幅に伸びが加速する見通しだ。食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比+3.3%と10月から横ばいの予想となっている。高止まりが続いているコアCPIが予想を下回れば市場の利下げ観測が確信に変わり、ドルは下落しそうだ。一方で、コアCPIが予想を上回る伸びとなれば利下げ観測が後退することになるだろう。この場合、ドルは上昇する公算が大きいが、米国株が大きく下落するなど市場が混乱するようなら円の上昇につながることも考えられる。

注目の経済指標:米CPI

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注目のイベント:米10年債入札

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神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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