主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年12月30日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼27日(金)の為替相場
(1):日本12月東京都区部コアCPIは伸び加速
(2):加藤財務相による円安けん制
(3):米長期金利上昇でクロス円が持ち直す
▼27日(金)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:ドル/円、月末・四半期末・年末の接近で157円台中心の値動きに/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
27日(金)の為替相場
期間:27日(金)午前7時10分~28日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本12月東京都区部コアCPIは伸び加速
日本12月東京都区部消費者物価指数(CPI)は生鮮食品を除いたコアベースで前年比+2.4%と前月(+2.2%)から伸びが加速したが、市場予想(+2.5%)は下回った。一方、生鮮食品とエネルギーを除いたコアコアCPIは前年比+1.8%と前月および市場予想(+1.9%)を下回った。
(2):加藤財務相による円安けん制
加藤財務相は閣議後の会見で、円相場について「投機的な動向も含め、為替市場の動向を憂慮しており、行き過ぎた動きに対しては適切な対応をとっていく」と発言。円安の動きをけん制した。
(3):米長期金利上昇でクロス円が持ち直す
米国株の主要3指数が揃って下落する中、円は一時買いが優勢となった。ただ、その後は米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げに慎重な姿勢やトランプ次期大統領の歳出拡大に対する積極的な姿勢を背景に米長期金利が再び上昇に転じるとドル/円が反発。クロス円も持ち直した。
27日(金)の株・債券・商品市場
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