主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2025年1月8日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
目次
▼7日(火)の為替相場
(1):円安けん制発言
(2):ユーロ圏HICPは加速
(3):強い米経済指標
(4):トランプ氏 金利高をけん制
▼7日(火)の株・債券・商品市場
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7日(火)の為替相場
期間:7日(火)午前7時10分~8日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):円安けん制発言
加藤財務相は閣議後の会見で為替相場について、「足元では一方的、急激な動向が見られる」「投機的な動き含め、為替動向を憂慮している」「行き過ぎた動きには適切に対応」など、円安をけん制した。その後、赤沢経済再生担当相も「為替・株式市場の動向をはじめ、金融資本市場の動きを引き続き十分に注視していく」と発言した。
(2):ユーロ圏HICPは加速
欧州中銀(ECB)が発表した11月の消費者期待インフレ率は1年先で2.6%で前月(2.5%)から上昇。3年先のインフレ期待も2.4%と前月(2.1%)から上昇した。 その後に発表されたユーロ圏12月消費者物価指数(HICP)・速報値は前年比+2.4%と市場予想通りに前月(+2.2%)から加速。食品やエネルギーなどを除いたコアHICPは前年比+2.7%と市場予想通り前月と同じ伸び率だった。
(3):強い米経済指標
米11月JOLTS求人件数は809.8万件と市場予想(774.0万件)を上回り、前月(783.9万件)から増加。求人数は増加した一方で、離職者数は減少。解雇者数はほぼ横ばいだった。同時に発表された米12月ISM非製造業景況指数は54.1と市場予想(53.5)以上に前月(52.1)から改善。仕入れ価格が2023年2月以来の水準へ急上昇した。
(4):トランプ氏 金利高をけん制
トランプ次期米大統領が「金利は高すぎる」と発言。昨年4月26日以来となる4.70%目前まで上昇していた米10年債利回りは上げ幅を縮小した。
7日(火)の株・債券・商品市場
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