総括
FX「年初、人民元は安定しているが、株価はかなり弱い」人民元見通し
(昨年は通貨3位、株価10位)
予想レンジ 人民元/円 21.2-21.7
(ポイント)
*春節は1月29日より
*人民元は安定しているが、株価はかなり弱い
*既に米国からは経済制裁を受けているがトランプ次期米政権での関税政策も懸念材料
*元は24年は3位。今年もドルにピッタリ寄り添ってスタート
*日曜日に重要指標発表、来週も重要指標多い
*トランプ氏は次期政権の主要ポストに多くの対中強硬派を任命
*人民元為替レートは安定的に運営され、支えられている CFETS
*中央経済工作会議の重点目標は内需拡大
*中国経済の減速が議論されているが、実際の数値は欧米先進国よりも高い
*EV主導の自動車産業にテスラを除く欧米日の業者がついていけなくなってきた
(24年は3位。今年もドルにピッタリ寄り添ってスタート)
2024年は12通貨中3位、ドルが首位。今年は8位でスタート、ドルは7位。常に寄り添っている。対ドルでは安定させるしたたかさは健在だ。
(成長・インフレ見通し)
IMF予想では、成長率は2024年が4.8%、25年が4.5%。消費者物価は24年が0.4%、25年が1.7%、経常収支が24年がGDP比1.4%、25年が1.6%、失業率が24年が5.1%、25年は5.1%となっている。
(日曜日に重要指標発表)
1月12日(日)には12月消費者・生産者物価の発表がある。予想は前年比で0.1%上昇と低い伸びだ。12月貿易収支も発表される。輸入の減少が続くか
(その他の来週の重要指標は)
4Q・GDP、12月小売売上高、鉱工業生産、子千栄資産投資、失業率の発表がある。
(トランプ氏=中国国家主席と代表者を通じ対話)
トランプ次期米大統領は1月6日、中国の習近平国家主席と代表者を通じ対話しており、良い関係を築けると確信しているという認識を示した。
トランプ氏は習主席を、尊敬される強い権力を持つ人物と評し、「われわれは非常にうまくやっていけるだろう」とした。一方で、「それは互恵的な道でなければならない」とも指摘。中国が米国に「不当に高い値段を課している」との非難を繰り返した。
トランプ氏は次期政権の主要ポストに多くの対中強硬派を任命した。今月下旬に首都ワシントンで行われる大統領就任式に習主席らを招待したが、専門家らは習主席が出席する可能性は低いとみている。
(人民元為替レートは安定的に運営され、支えられている)
近年、人民元為替レートはダイナミックな変動の中でバランスと安定を達成している。 2024年を振り返ると、人民元の為替レートは圧力を受けているものの、人民元は通貨バスケットに対して着実に上昇している。中国外国為替取引センター(CFETS)が発表した最新データによると、2024年12月31日時点のCFETS人民元為替レート指数は101.47で、2023年末から3.99%上昇した。2025年には、2015年の「8・11」為替改革以来、人民元の為替レートの双方向変動が常態化し、為替レートの柔軟性が大幅に強化され、人民元の為替レートが効果的に役割を果たしている。マクロ経済と国際収支を調整する自動安定装置の役割。将来的には、我が国経済の良好なファンダメンタルズが人民元為替レートの円滑な運営に役立ち、人民元為替レートは合理的で均衡のとれた水準で基本的に安定するであろう。
(12月PMI、製造業減速、サービス業上昇)
*政府版
製造業50.1(前回50.3)
非製造業52.2(同50.0)
総合52.2(同50.8)
*財新
製造業50.5(同51.5)
非製造業52.2(同51.5)
総合51.4(同52.3)