人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:円が売られるリスクが大きい
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%下落した。日本株の上昇などを背景に円売り主導で156.76円前後まで強含んだが、海外市場ではドル売りに傾き1円近く反落。米新規失業保険申請件数が予想以上に増加したほか、トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)に即時の利下げを要求する考えを示したことで155.74円前後まで下落した。トランプ大統領の利下げ要求に関しては、FRBの独立性を考慮すれば非現実的な内容であろう。実際に、米金利先物が利下げ加速を織り込む動きは全く見られない。為替市場への影響も一時的かつ限定的と見てよいだろう。
本日は日銀が政策金利を0.25%から0.50%に引き上げる公算で、市場の関心は今後の利上げの道筋に向かっている。7月に参院選が予定されていることから、現時点で次の利上げは9月以降になるとの見方が有力だ。今回の利上げは「織り込み済み」なだけに、植田総裁の会見などで利上げ前倒し観測が高まらない限り円が大幅に上昇することはないだろう。むしろ、利上げ後に「ひとまず材料出尽くし」として円が売られるリスクの方が大きいと見ている。
注目の経済指標:日銀金融政策決定会合
注目のイベント:日銀総裁会見
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1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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