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総括
FX「今週はGDP、リセッション抜け出せるか。国内はざわつく」トルコリラ見通し
(通貨最下位、株価16位)
予想レンジ トルコリラ/円3.9-4.4
*リセッション抜け出せるか。GDP発表を待つ
*ビジネス界が政府を批判し拘束される
*テロ摘発があった
*財務相は正統派経済を貫くが、国民はまだリラを全面的に信頼せず
*リラは最下位、株価はマイナス圏、金利は高止まり
*企業と消費者の信頼感は改善
*経常収支は2か月連続赤字、ポイントは得た外貨をリラに換えるかどうか
*外貨預金の比率は3割強
*中銀総裁が警告=自動操縦状態ではない
*中銀、インフレ予想を21%から24%に上方修正
*さらなる利下げを宣言、エルドアン大統領
*中銀の目標は2025年末に政策金利を21%へ引き下げること
(通貨最弱、株価はマイナス圏、金利高止まり)
なかなか強くなれない。年初来で対円で7.24%安、対ドルで2.73%安。対ドルで36台が定着した。今年のドルの弱さの恩恵を受けていない。株価も今年はひと頃の勢いがなくイスタンブール100指数は年初来2.6%安。
10年国債利回りは低下しきれず26.14%。
(今週はGDP、リセッションから抜け出すか)
4Q・GDPの発表がある。現在リセッション中。予想は前年比で3%増、前期比で0.7%増でリセッションから抜け出せるか。その他今週は2月経済信頼感指数、1月失業率の発表がある。
(指標はいいものもある)
2月消費者信頼感指数は82.1で前月の81から改善、企業信頼感指数は102.4で100.9から改善。
(政府を批判したビジネス界リーダーが拘束される)
先週触れたがトルコで最も影響力のあるビジネス協会のアラス議長とトゥラン委員長は、増大する経済的、政治的リスクを強調し、民間部門への政府の介入の増加、司法に対する行政の統制、悪化する経済的困難を指摘した。
トルコ政府は「誤解を招く情報を流布した」と両者への捜査を開始した。
(トルコ警察、テロ攻撃を企てた過激派組織の容疑者を逮捕)
トルコ警察はテロ攻撃を企てた過激派組織の容疑者を逮捕した。報道によると、警察はイスタンブールでの作戦で過激派組織「イスラム国」とつながりのある容疑者を逮捕したという。容疑者はトルコでのテロ攻撃に参加する計画を立てており、トルコや他の国でテロ攻撃を準備していた別の人物と接触していたことが明らかになった。
それとは別だが、財務大臣の「X」の投稿に対しても、匿名情報ということは割り引いても生活への不満が耐えない。