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年齢的に老後まであまり時間がないので最速で資産を増やしたい。
FIREを達成して会社を辞めたいので最速の資産運用法を知りたい。
このように、資産運用に「最速」を求める人は少なくないことでしょう。
そこで本記事は、数ある資産運用法のなかでも「最速」にこだわっておすすめの方法7選を紹介します。
しかし、スピードの速い資産運用法には、その分だけリスクもともないます。
「最速」ではないもののおすすめの資産運用法や、リスクと付き合っていく方法などについても解説します。
- 最速で資産を増やすための具体的な方法
- リスクを抑えながら資産を増やす投資法
- 資産運用におけるリスク管理の重要性
最速にこだわった資産運用法7選
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最初に、「最速」にこだわった7つの資産運用法を厳選し、紹介します。
本記事では、年利10%程度、もしくはそれ以上の利回りが期待できる資産運用法を「最速」と定義しています。
ただし、冒頭でも述べているようにスピード重視の資産運用法は、その分リスクも高いことを念頭に置きつつ読み進めてください。
1.高成長株投資
株価が高くなる前に、伸びそうな企業の株を購入して値上がり益を得るという収益モデルは、おそらく多くの方が株式投資に対してお持ちのイメージでしょう。
うまく有望株を見つけることができれば、大きな利益を手にすることができます。
その代表格が米国の半導体メーカーであるエヌビディアでしょう。
こちらは、2025年2月4日までのエヌビディアのチャートです。
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画像引用:Google Finance NVIDIA
2025年1月には中国発の生成AI「DeepSeek」の登場によって大きく下げているものの、それまでは目覚ましい成長が続いていました。
12ドル台だった株価がピーク時には140ドル台になり、「DeepSeekショック」で下げても120ドル台なので、株価は10倍になりました。
このように株価が10倍になる銘柄のことを「テンバガー」といいますが、テンバガーに投資できた人は資産を10倍に成長させることができたことになります。
こうした成長株への投資を、グロース投資といいます。
これからも新たなテンバガーが誕生する可能性は高く、うまくグロース投資を成功させると大きな利益を手にすることができます。
このように個別株投資はうまく銘柄を選ぶことができれば大きな利益を狙えます。
しかしここで重要になるのが、成長株を見つける方法です。
多くの「億り人(資産が億単位に到達している投資家)」は、有望株の見つけ方を以下のように語っています。
・前日の売買上位銘柄(多くの投資家が注目していることを示している)を狙う
・投資マネーが集まっているセクターを狙う
億り人投資家が2025年にが注目しているセクターとしては、以下を挙げられます。
・半導体(生成AIのさらなる発展と普及)
・データセンター(生成AIのシステムを稼働させるため)
・電力(生成AIのデータセンターを稼働させるには膨大な電力需要が発生)
・サブスクリプション系サービス(値上げによる価格転嫁が進行中)
・サイバーセキュリティ(セキュリティリスクの高まりによる需要増)
2.ナスダック系ETF
ナスダックとは、米国の株式市場の1つです。
GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)をはじめとする米国のテック系企業が多く上場している市場で、ナスダック市場全体が高い成長力を有しています。
このナスダック市場の中でも代表的な100銘柄の株価を指数化したのが、ナスダック100指数です。
上記のGAFAはもちろん、テスラやエヌビディアなども含まれており、同指数はこれまで高い成長力を維持してきました。
このナスダック100指数に連動する投資信託やETFに投資をすることで、ナスダックの高い成長力を資産増につなげることができます。
同指数に連動する米国ETFの「QQQ」をはじめ、日本国内にも同指数と連動するETFや投資信託があります。
まだまだナスダック市場の高い成長力が続くと見るのであれば、ナスダック系の商品への投資で最速の資産運用効果が期待できます。
3.短期トレード
短期トレードは、主に株やFXでよく用いられている手法です。
数秒から数分以内に1つのトレードを終えるスキャルピングや、その日のうちにトレードを終えるデイトレードによって短期的な利益を狙います。
株やFXは秒単位で刻一刻と価格の変動があるため、その値動きを利用して利益を狙う独自のノウハウがあります。
自分の得意パターンを確立することができれば、短期トレードは利益を狙えるチャンスが多いこともあって大きな利益につながります。
ただし、短期トレードの世界は弱肉強食です。
テクニカル分析やファンダメンタルズ要素などをしっかりとマスターして相場に臨む必要があるため、初心者向きとはいえない部分があります。
4.レバレッジ投資
レバレッジとは、てこの原理における「てこ」のことです。
てこの原理では少ない力で重いものを動かせることにたとえて、少ない資金で大きな金額の運用ができる商品のことをレバレッジ商品といいます。
代表的なものには、FXや株の信用取引などがあります。
その他には、株価指数の動きに対して2倍、3倍といった動きをするレバレッジ型の投資信託やETFなどもあります。
これらのレバレッジ商品は値動きの予測どおりになれば利益が大きくなるため、最速での資産増を狙うのであれば有効な選択肢となります。
ただし、レバレッジ投資は最速の資産増が期待できる一方でハイリスクです。
初心者は少額から始めるなど、資金管理を徹底することがとても重要です。
5.不動産投資
ここまで紹介した資産運用法と比べるとミドルリスクに分類されるため、比較的低リスクで最速の資産形成を狙えるのが不動産投資です。
ここで紹介している資産運用法の中では唯一、銀行など金融機関の融資を利用して投資ができることも大きな特徴です。
たとえば、物件取得費用のうち1割を自己資金、残りの9割を融資で調達したとします。
この場合、投資額のうち9割は他人資本です。
大半が他人資本でありながら、家賃収入はすべて投資家のものになります。
これもレバレッジ効果に含まれるもので、不動産投資はこの投資効率の高さゆえに最速の資産形成が期待できます。
「それならレバレッジ投資の一種なのでは?」と思われるかもしれませんが、不動産投資には現物資産の裏付けがあることや、融資を利用できるなどの特性があるので、レバレッジ投資とは別として紹介しております。
初心者は物件の目利きに自信がないと思いますが、収益物件に強い不動産会社を味方につけることで不動産投資は成功できる可能性がぐっと高くなります。
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6.不動産クラウドファンディング
運用会社が投資家から資金を募り、それを元手に不動産を運用したうえで利益を分配するのが不動産クラウドファンディングです。
5%や10%といった高利回りの案件も多く見られるため、うまく活用することで最速の資産形成が期待できます。
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7.暗号資産投資
暗号資産投資は、ここで紹介している資産運用法の中では最もハイリスクといえますが、うまく価格上昇に乗ることができれば大きな利益が期待できます。
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は暗号資産の両雄のような位置づけです。
これら以外の通貨の中には時価総額が少なく流動性が低いことから「草コイン」と呼ばれるような投資価値の低い通貨もあります。
そのため、投資をするのであればビットコインかイーサリアムが現実的な選択肢となるでしょう。
ビットコインは半減期といって発行数が半分になる節目を繰り返しており、年々希少性が高まることで価格も高騰しています。
一方のイーサリアムには連動するETF上場の話が飛び交っており、すでに上場を果たしているビットコインETFと同様の状況になれば、価格上昇圧力が強まることでしょう。
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最速ではないが有効な資産運用の方法3選
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ここまで紹介した資産運用法は、「最速」にこだわったものばかりでした。
スピードを最優先したためリスクが高いものも多く、初心者にはおすすめできないものも多々あります。
7つの運用法をご覧になって「やっぱり怖そう」と思った方に向けて、次は「最速」ではないものの、有効な資産運用が可能な方法を3つ紹介します。
1.高配当ETF投資
高配当株を詰め合わせパックのようにした商品が高配当ETFです。
多くの銘柄を詰め合わせパックにしているため分散性が高く、リスク抑制にも優れた商品です。
日本や米国などに多くの銘柄があるので、ここでは日本の投資家から人気の高い代表的なETFをいくつか紹介したいと思います。
銘柄名 | 銘柄コード シンボル |
運用コスト (信託報酬) |
直近の利回り |
---|---|---|---|
iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF(日本) | 1478 | 0.209% | 2.49% 2024年9月30日時点 |
NEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信(日本) | 1489 | 0.308% | 3.35% 2025年1月30日時点 |
Vanguard High Dividend Yield Index Fund ETF(米国) | VYM | 0.06% | 2.91% 2025年1月31日時点 |
SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(米国) | SPYD | 0.07% | 4.21% 2025年1月30日時点 |
米国の高配当ETFには運用コストの安いものが多くあります。
利回りが同水準であってもコストの安さゆえに米国高配当ETFは高い人気を誇っています。
2.成長型のインデックスファンドの積立投資
先ほど成長力の高いナスダックへの投資を紹介しましたが、ここでは同じナスダック投資であってもよりリスクを抑えやすい積立投資を紹介します。
定期的に一定額ずつ積み立てていくことで値動きを時間軸でリスク分散できるため、より安定感のある資産形成ができます。
こうした手法はドルコスト平均法と呼ばれています。
新NISAのつみたて投資枠を活用してナスダックやFANG+(Facebook、Amazon、Netflix、Googleにナスダックの主要銘柄を加えた指数)などと連動する投資信託を積み立てると税優遇を受けながら資産運用が可能です。
なお、NISAのつみたて投資枠でナスダック100指数と連動する投資信託を購入するのであれば、「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」が唯一の銘柄です(2025年2月時点)。
3.J-REIT投資
REITとは不動産で運用する投資信託のことです。
そして、東京証券取引所に上場している銘柄をJ-REITといいます。
J-REITは厳しい上場基準を満たしているうえに、運用益の90%以上を分配すると法人税が実質免除になるため、配当性向が高いなどの魅力があります。
J-REITの中には利回りが5%を超えている銘柄が多く、J-REIT全体の平均でも5%前後です。
どの銘柄を選べばよいのかわからない場合は「東証REIT指数」というJ-REIT全体の動向を示す指数と連動するETFや投資信託を購入するといいでしょう。
そうすることで、分散性を確保しながら間接的な不動産投資が可能になります。
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資産運用に付き物のリスクとうまく付き合う方法
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ここまで紹介してきたさまざまな資産運用法ですが、このすべてが元本保証ではないので、リスクは付き物です。
そこで重要になるのがリスク管理です。
投資のリスクはすでに適切に管理する手法が確立しています。
最速の資産運用を目指す方こそ、リスク管理をしっかり身につけましょう。
1.リスク管理の基本は分散投資
リスク管理の基本は、分散投資です。
「卵は一つのかごに盛るな」は、一つのかご(単一の投資商品)だけに卵を盛る(投資をする)のではなく、分散せよという投資格言です。
全資金を単一の投資商品(一つのかご)に投じてしまうと、そこで暴落などが発生した際に全資金を危険にさらすことになるという意味です。
株式投資であれば1つの銘柄だけでなく複数の銘柄に分散、さらに国やマーケットを分散、株だけでなく債券や不動産などにも分散といった具合です。
こうすることにより、全資金を失ってしまうリスクを遠ざけることができます。
あまり資金がない、よくわからないという場合は最初から詰め合わせパックになっていて分散効果があるETFや投資信託をおすすめします。
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2.資金管理をしっかりおこなう
不動産や株などの現物投資であれば、値下がりをしても塩漬け(持ち続けること)も可能ですが、レバレッジ投資で含み損が大きくなりすぎるとロスカットや強制決済になってしまうおそれがあります。
そのため、レバレッジの高い投資ほど資金管理がとても重要になります。
「最速」にこだわるあまり、資金の全額を投資するといったことはせず、資金に一定の余裕をもたせておくようにしましょう。
仮に株や為替の暴落などが起きたとしても、余裕資金を使って買い増しをするほどの余裕がほしいところです。
3.ロボットアドバイザーやファンドラップを利用することも検討する
資産運用に「最速」を求める方は、早く資産形成をしたい、早くお金を増やしたいと考えているかもしれません。
そのために最適な資産運用法を模索・実践することは問題ありませんが、そこに人間的な感情が入り込むと、それが邪魔になってしまうことがあります。
最速でお金を増やしたいあまりに過度のリスクを取ってしまったり、逆に損失をおそれすぎるあまりに「少しでも利益が出たら確定してしまう」「損切りをためらってしまって損失が拡大する」といった結果につながるおそれもあります。
メンタルを保つことに自信がない方は、ロボットアドバイザーやファンドラップなどおまかせ型の資産運用や、ETFの自動積立など、一定の自動化しておくのが有効です。
4.お金の知識を高めて怪しい話への耐性をつける
「最速」でお金を増やしたいという金銭欲が強いと、怪しい投資話が忍び寄ってきます。
投資詐欺やぼったくり商品、ポンジスキーム(詐欺の手口の一種)など、世の中には危険な「儲け話」があふれています。
スピードを重視しすぎるあまりに、こうした手口に引っかからないように、くれぐれもご注意ください。
5.資産運用に関連するコストや税金を理解する
売買手数料や信託報酬、スプレッドなど形はさまざまですが、ほとんどの投資商品ではコストが発生します。
コストが高いと運用益が目減りしてしまうため、資産運用の際にはコストにもシビアでありたいところです。
コストは事前に簡単に調べることができるので、少しでもコストの安い資産運用を目指しましょう。
また、税金についても基本を押さえておく必要があります。
資産運用の運用益には、申告分離課税と総合課税があります。
株やFX、投資信託などの利益については申告分離課税なので一律で約20%の税率ですが、暗号資産など対象に含まれていないものについては総合課税となります。
利益が大きくなると税率がとても高くなることがあります。
株式投資やインデックス投資であればNISAで税優遇を受けられる可能性が高いので、税金のこともしっかり意識しながら最適な運用を心がけましょう。
6.過去のショック相場から学ぶ
金融市場では、これまでに何度も大きなショック相場が起きてきました。
リーマンショック、ブラックマンデー、コロナショックなどを聞いたことがあるのではないでしょうか。
直近では、2024年8月5日に日経平均株価が史上最大の下げ幅で暴落をしました。
今後もこうしたことは起こるので、「暴落は起きるもの」という前提で臨むべきでしょう。
最も避けるべきなのが、暴落に慌てて手放してしまう狼狽売りです。
最も損になるタイミングで手放してしまう可能性があり、狼狽売りをするくらいなら最初から投資をしないほうがよいと言っても過言ではありません。
むしろショック相場はチャンスと捉えられるほどの資金的余裕をもち、暴落時に買い増しができるようにしておくと、資産形成のスピードが加速します。
スピード重視の投資だからこそ重視したい「攻め」と「守り」
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「最速」にこだわるスピード重視の資産運用では、「攻め」だけでなく「守り」も重要です。
この両者のバランスを実際の運用に体現するために、ポートフォリオの概念について解説したいと思います。
高いリターンを狙いつつしっかり資産を防衛するノウハウを身につけるようにしましょう。
資産運用のポートフォリオとは
ポートフォリオとは、資産運用において、複数の異なる金融商品や資産を組み合わせた投資の構成を指します。
リスク分散のため、株式、債券、不動産、現金など、異なる資産クラスを含むことが一般的です。
各資産の価格変動が互いに影響を与えにくいように配分することで、全体的なリスクを低減させ、安定したリターンを目指します。
ポートフォリオの構成は、投資目的やリスク許容度、投資期間などに基づいて調整されます。
資産を着実に増やしている投資家は自分に合ったポートフォリオをしっかり構築し実践しています。
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分散投資におすすめのリスク許容度別ポートフォリオは?
コア・サテライト運用
コア・サテライト運用は、資産運用の戦略の一つで、ポートフォリオを「コア(核心)」と「サテライト(周辺)」に分けて運用する方法です。
コア部分は低リスクで安定したリターンを狙うインデックスファンドや債券などで構成し、ポートフォリオの大部分を占めます。
一方、サテライト部分はリスクを取って高リターンを狙うアクティブ運用や個別株、特殊な投資信託などで構成し、ポートフォリオの一部を占めます。
この戦略により、安定した基盤を保ちながら、積極的な運用でリターンを最大化することを目指します。
コア・サテライト運用で「最速」を優先するのであれば、コア部分を小さく、サテライト部分を大きくしてサテライトの中でも複数に分散するのがよいでしょう。
リスク度を3段階に分けたポートフォリオの一例
それでは、コア・サテライト運用を実践するためのポートフォリオの組み立て方について解説します。
まずは、金融資産をリスク度で3つのカテゴリーに分けます。
リスク度 | 運用方法 |
---|---|
ハイリスク・ハイリターン群 | 高成長株 株やFXの短期トレード レバレッジ投資 不動産クラウドファンディング 暗号資産 |
ミドルリスク・ミドルリターン群 | ナスダックなど成長型インデックスETF 高配当ETF J-REIT 不動産投資 FXの高金利通貨スワップ運用 |
ローリスク・ローリターン群 | 個人向け国債 預貯金 |
最も基本となるのは、これら3つのカテゴリーに対して均等に資金を配分する方法です。
「最速」を優先するのであれば、ハイリスク群やミドルリスク群の比率を高めるといった具合に調整をします。
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ポートフォリオは定期的に見直す
資産運用のポートフォリオは最初に組み立てたらそれがずっと正解であるとは限りません。
資産状況は変化しますし、金融市場の環境も同じではないからです。
運用者の年収が増えた、年齢が高くなったといったように運用者自身の社会的な位置づけも同じではないので、ポートフォリオは定期的に見直して調整することをおすすめします。
まとめ
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「最速」で資産を増やすのに大切なのは、リスクとリターンのバランスを理解し、自分に合った方法を選ぶことです。
「攻め」と「守り」のバランスを意識し、定期的な見直しと調整を忘れずにおこなうことが、最速での資産形成の鍵となります。
リスク管理を徹底し、ポートフォリオを適切に構築することで、安全かつ効率的に資産を増やしましょう。
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(提供:ACNコラム)