外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年2月27日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼26日(水)の為替相場
(1):豪CPIは横ばい
(2):米新築住宅販売は予想を下回る
(3):貿易戦争の懸念強まる

▼26日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:方向感を探る/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

26日(水)の為替相場

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期間:26日(水)午前7時10分~27日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪CPIは横ばい

豪1月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.5%と市場予想(+2.6%)を下回り前月から横ばいだった。コアCPIにあたるCPIトリム平均値は前年比+2.8%と前月(+2.7%)から加速した。

(2):米新築住宅販売は予想を下回る

米1月新築住宅販売件数は年率換算で65.7万件と市場予想(68.0万件)を下回った。住宅価格の上昇や住宅ローン金利の高止まり、米国の広い範囲で厳しい寒さに見舞われたことが売り上げの減少につながった。

(3):貿易戦争の懸念強まる

トランプ米大統領はカナダとメキシコへの関税発動が4月2日に後ズレするだろうと発言しカナダドルやメキシコペソが買われた。一方で、欧州連合(EU)に対する関税は25%になるだろうと語ったため、ユーロは売られた。その後、世界的な貿易戦争に発展するとの懸念からリスク回避目的で円が広範に買われた。

26日(水)の株・債券・商品市場

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:方向感を探る

昨日のドル/円は終値ベースではほぼ横ばい。米10年債利回りの上昇を背景に149.89円前後まで上昇する場面も見られたが、トランプ米大統領が「欧州連合(EU)に対して25%の関税を課す」と発言すると、米国との貿易戦争への警戒感が高まり上げ幅を失った。対ユーロで円が買われたほか、NYダウ平均や米10年債利回りの低下を受けて上値は重かったが、ドルが対ユーロで買われたこともあり148円台後半の下値は堅かった。ドル/円は昨年12月安値(148.64円前後)と一昨日の安値(148.56円前後)でダブルボトムを形成できるか否かの観点から、この水準は重要なサポートラインとして見られている。本日も148円台に差し込むとサポートを意識した買いに支えられそうだ。一方で、このところの米経済指標は米景気不安を示す内容が多いことがドルの上値を抑える要因になっている。市場の注目は明日の米1月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)に向いており、結果を見極めたいとの思惑から本日もドル/円は148円台後半から149円台を中心に方向感を探る動きとなりそうだ。