見てわかる聞いてわかる、CFD銘柄を動画で解説

動画配信期間:公開日から2週間

動画の内容をギュッと要約

市場の流れ

5月に入り、それまでの円高株安のリスク回避の流れが押し留まり、リスク選好の流れに変化
日経平均は年初来の10%下げから現在4%程度の下げまで回復
円高と日銀の「隙あらば利上げ」という姿勢は株式市場にとって味方ではない
去年までのような値上がりにはつながらないと予測
4万円台はかなり厳しいレベルになってきている

トランプ大統領の影響

中東訪問でサウジアラビアから6,000億ドル(さらに1兆ドルになる可能性)の投資をぶち上げた
サウジの過去の実績では日本の10分の1程度しかアメリカに投資していないため、現実性に疑問
アメリカ企業の投資発表に関しても、実行は別問題
トランプ政権の関税政策変更リスクがあり、企業は様子見の状態

日本企業の業績状況

日経は米中関税問題で上昇傾向だが、昨年までのような業績は出ていない
業績悪化による雇用削減の報道が増加(トヨタ、ホンダの業績悪化、日産とパナソニックの1万人・2万人規模の人員削減)
円高の影響が出始めている

アメリカ市場の状況

トランプ大統領の発言で市場が右往左往(例:薬価引き下げ発言で製薬株急落)
日計商いでは面白いが、安定的な上昇にはつながっていない
関税停止が株価上昇に効果的だが、維持の問題でできない
国内問題を海外のお金で賄おうとする関税引き上げは安定性に欠ける
ナスダック上昇、ダウ下落の要因はユナイテッドヘルスの大幅安(17%下落)
ボーイングは悪いニュースが続いたが、米中貿易協定関連やサウジアラビアからの30機購入報道で上昇

原油と金

原油はOPECの増産の話で下落(59ドル)したが、米中関税交渉の妥結で63ドルまで回復
リスク選好の流れで金は下落傾向
原油価格は日本の貿易収支に大きく影響するため注視が必要

結論
リスク選好の流れに変化して日経平均も回復傾向にあるものの、円高と日銀の利上げ姿勢、企業業績の悪化など懸念材料が多く、昨年までのような力強い上昇は期待できない。トランプ大統領の政策や発言による市場の不安定さが続き、関税政策が株式市場の重しになっている。原油価格の動向も貿易収支への影響から注視すべき要素となっている。

野村雅道
野村雅道氏
FX湘南投資グループ代表 1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。 87年米系銀行へ転出。外資系銀行を経て欧州系銀行外国為替部市場部長。外国為替トレーディング業務ヴァイスプレジデントチーフディーラーとして活躍。 財務省、日銀および日銀政策委員会などの金融当局との関係が深く、テレビ・ラジオ・新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。現在、FX湘南投資グループ代表。

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