本記事は、川尻 征司氏の著書『GLOBAL CITIZEN グローバル・シチズン 世界標準の自分らしく夢を叶える7ルール』(扶桑社)の中から一部を抜粋・編集しています。
私たちは「第四次産業革命」の真っ只中に生きている
1700年代後半、イギリスで第一次産業革命が起こりました。「蒸気機関」による動力を機械化させて作業効率を大幅に向上させることができました。
1800年代後半に起こった第二次産業革命は、「電力」を用いて、工場での大量生産を可能にしました。
1900年代後半には第三次産業革命がスタート。コンピューターによる計算や作業が可能になりました。そして、2000年代前半、第四次産業革命、「インダストリー4.0」が巻き起こりました。
AIとIoT(モノのインターネット)によって、データ収集・解析が行われ、生活や産業においてマシンの「自動化」が可能になったのです。
現在、私たちは第四次産業革命の真っ只中に生きています。
あらゆるモノがインターネットにつながったIoT、どんな質問にも一瞬で答えてくれる生成AIなど、すべてのものが自動化されていきます。
特に、生活を激変させるのが、次のようなAIとロボティクスの融合です。これによって、古いものが消え、新しい世界が実現します。
【画像認識】……最新の駐車場では駐車券が発行されなくなりました。AIが車のナンバープレートを自動的に読み取り、その番号と照合して料金を支払うシステムになっています。
【無人レジ】……将来的に、「店員」という仕事はなくなるかもしれません。無人レジは、すでにユニクロなど一般の店舗でも始まっています。入店した顧客の顔を画像認識し、手に取った商品も画像認識し、退店時に決められた決済手段で自動的にお金が支払われるシステムに変わっていきます。これによって、接客も大きく変わってきます。
【自動運転】……高齢者の運転事故が限りなくゼロになります。最近はお年寄りによる事故が多くなっていますが、「人間が運転するのは緊急事態のみ。それ以外の運転は禁止」という時代が来るのは、そう遠くないかもしれません。
【言語の同時通訳・翻訳】……言葉の壁が完璧になくなります。すでに、『グーグル翻訳』などで実現していますが、今後、世界中の人たちと話したり、文字を書いたりした場合、たちどころに通訳・翻訳してくれるでしょう。
これらの変化が相互に影響を与える「新たな時代」に、私たちは適応していかなければなりません。
そして、予測は日々変わるため、常に最新情報を受信する必要があります。
やってくる未来をよりよいものにしようとする意識も大切でしょう。
- 「私たちは変化の時代に生きている」という自覚を持つ。
- 新しい世界が実現すると、新しいビジネスチャンスが生まれる。
変化するのは「お金と仕事」だけではない
2016年の正月に、日本で放送されているテレビを見る機会がありました。そのときのトップニュースが「スタバの福袋が買い占められた!」で、世界の緊迫した状況とあまりにもかけ離れた内容に衝撃を受けたことをよく覚えています。
なぜなら、2015~2016年は、「イスラム過激派のテロが世界中で頻発」「中東難民が欧州に殺到」「チャイナショック」「英国が国民投票でEU離脱を決定」など、世界は激動の渦中だったからです。
四方を海に囲まれている日本は、歴史的に世界の変化から隔絶されてきました。
ニュース番組のほとんどが、国内の事件や出来事に終始しています。
しかし、これから数年の間に世界を呑み込む変化の大波は、極東に位置する日本でも避けることができません。
今後、世界はどのように変わっていくかをお伝えします。
【暗号通貨とデジタル決済】……ブロックチェーン技術の普及により、従来の通貨や決済方法が変わります。すでに多くの方が、ビットコインをはじめとした暗号通貨など、さまざまな現金以外の決済手段を使っているでしょう。
この変化によって、経済システム自体が大きく変化する可能性があります。具体的には現金が消え、デジタル通貨に切り替わり、政府が発行するお金の動きはすべて管理・捕捉される未来です。
【リモートワークとオンラインコミュニケーション】……新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全世界的にリモートワークが普及しました。新型コロナの影響が収まった後も、人々はいちいち移動するのではなく、オンライン(ZoomやLINEなど)で仕事をしたり、コミュニケーションをとったりしています。
これは将来的に、「メタバース」が普及する下地になっている、と私は見ています。さらなる技術の発展により、ビジネスやエンターテインメントの形態が大きく変わるかもしれません。
【スマートシティとインフラの変革】……スマートシティ(情報通信技術による都市の最適化)が進みます。都市やインフラをスマート化(デジタル化)することで、交通網やエネルギー制御などが効率化されます。現在、世界各国で開発競争が進んでいる「空飛ぶクルマ」も、その一端を担うでしょう。
海外では、ゼロからスマートシティを作り出すプロジェクトも進んでいます。
サウジアラビア王国の大規模スマートシティプロジェクト「NEOM」は、砂漠の真ん中に全長170キロメートル・高さ500メートルの直線型高層都市『THE LINE』の建造を計画しています。
これが完成すれば、世界の都市勢力図は一変するかもしれません。
【医療技術の進歩】……遺伝子編集技術や再生医療、テレメディシン(IT技術を使って遠隔地から診察・治療を行う技術)も進歩が著しい分野です。
病気の予防や治療の方法が変わり、寿命がさらに延びると考えられます。
意外にも日本はロボット手術が盛んであり、『ダビンチ』という遠隔手術支援ロボットの導入台数はアメリカに次いで第2位です。
遠くない将来、あなたもロボットによる手術を受ける日が来るかもしれません。
【気候変動】……「地球温暖化」は農業や水資源に影響し、自然災害のリスクを増やすなど、私たちの生活に直接関わる問題です。2023年8月、東京の猛暑日(最高気温35℃以上)は月間17日を数えました。
しかし、世界に目を向けると、これを超える危険な状況がたくさん見られます。
例えば、ギリシャでは2023年7月に43℃を超える気温が観測され、史跡のアクロポリスでは日陰がないため一時的に閉鎖される事態になりました。
厳しい時代を生き残るには、世界に目を向け、変化を直視する必要があります。
- 想像を超える「デジタル化の波」がやってくる。
- 未来は予測できるし、対応策を練ることもできる。
1982年、兵庫県芦屋市生まれ。
2022年3月に設立した公益財団法人KAWAJIRI FOUNDATIONでは、学業優秀でありながら経済的な理由により学費の支弁が困難な大学生に川尻育英奨学金を給付し、支援している。
また、世界をつなぐアートプロジェクト「DANDELION PROJECT」のサポートや「tHE GALLERY HARAJUKU」の設立など、アート&カルチャーの新潮流を作るアーティストの支援を行う新世代ギャラリストとしても活動している。
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- AIを使わない人は、車があるのに遠くまで歩いていくようなものだ
