外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年5月29日9時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼28日(水)の為替相場
(1):豪CPI 前月から横ばい
(2):日40年債入札
(3):独欧 経済指標発表
(4):EU委員 関税について発言
(5):FOMC議事録公表

▼28日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:底堅い値動き/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

28日(水)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:28日(水)午前6時10分~29日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪CPI 前月から横ばい

豪4月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.4%と予想(+2.3%)を上回り前月から横ばいだった。コアCPIにあたるCPIトリム平均値は前年比+2.8%と前月(+2.7%)から伸びが加速した。

(2):日40年債入札

日本の40年債入札は応札倍率が2.214倍と前回(2.920倍)を大幅に下回ったほか、落札利回りが2007年の入札開始以来最高となる3.135%となった。この結果を受けて超長期を中心に金利が上昇したが、「財務省の国債発行額見直しにつながる」との見方もあり、円相場への影響は一時的だった。

(3):独欧 経済指標発表

独5月失業率は6.3%と市場予想通り前月から横ばい。同失業者数は3.40万人と予想(1.20万人)を大幅に上回り前月(0.60万人)から増加した。その後発表された欧州中銀(ECB)調査のインフレ予想は1年後が+3.1%と予想(+2.8%)に反して2カ月連続で前月(+2.9%)から上昇。3年後のインフレ予想は+2.5%で予想通りに前月から横ばいだった。

(4):EU委員 関税について発言

欧州連合(EU)のシェフチョビッチ欧州委員(貿易・経済安全保障担当)は「ラトニック米商務長官やグリア通商代表部(USTR)代表と29日より協議を行う予定だ」と述べた。 その後、「独自動車メーカーのBMW、メルセデス、VW(フォルクスワーゲン)はラトニック商務長官と米国の関税について集中的に協議しており、合意に近づいている」と独紙が報じた。

(5):FOMC議事録公表

米連邦準備制度理事会(FRB)は5月6-7日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表。「経済成長と労働市場はなお堅調」としつつ、「インフレと経済活動の見通しがより明確になるのを待つ状況が整っているとの認識で一致」と示した。また「経済見通しに対する不確実性は一段と高まっており、一連の政府政策変更による最終的な経済の影響がより明瞭になるまで、慎重なアプローチを取るのが適切との見解で参加者は一致」とも記してあった。