動画配信期間:公開日から2週間

動画の内容をギュッと要約

円安の進行状況
• 円がじりじりと安くなっている
• 5月から円安傾向が始まり、スイス円、ユーロ円、メキシコ円などで7週連続の週足陽線
• 1-4月は円が最強通貨だったが、5月からチャートの形が変化

主要な円安要因:外貨投信の急増
• 外貨投信残高が継続的に増加
• 貿易収支の赤字が数千億円単位の変動に対し、外貨投信は数兆円規模でインパクト大

トランプ政権の関税政策の影響

駆け込み輸出の影響
• 1-4月:関税回避のための駆け込み輸出でドル安・円高進行
• 4月以降:駆け込み輸出終了で円安要因に

関税の本格的影響はこれから
• 現在は10%程度の関税のみ実施
• 8月1日から本格的な関税開始予定
• アメリカ企業は在庫を大量保有中のため、物価への影響はまだ限定的
• 昨日のCPI上昇で関税の兆しが見え始めた

今後の展望と注目ポイント

1. 外貨投信の動向:円安の根本的要因として最重要
2. 原油価格:50ドル割れで日本の貿易収支改善の可能性
3. 8月1日の関税実施:本格的な貿易構造変化の起点

結論

円安の主要因は外貨投信の急拡大であり、この傾向が続く限り円安基調は継続する見込み。トランプ政権の関税政策は8月から本格化し、アメリカの輸入減少によるドル高要因となる可能性が高い。各国はアメリカ代替として中国との経済関係強化を進めており、国際貿易構造の大きな変化が予想される。日本経済は昨年の政策により悪化しており、短期的な改善は困難な状況。

外為マーケットビュー
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

野村雅道
野村雅道氏
FX湘南投資グループ代表 1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。 87年米系銀行へ転出。外資系銀行を経て欧州系銀行外国為替部市場部長。外国為替トレーディング業務ヴァイスプレジデントチーフディーラーとして活躍。 財務省、日銀および日銀政策委員会などの金融当局との関係が深く、テレビ・ラジオ・新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。現在、FX湘南投資グループ代表。

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