動画配信期間:公開日から2週間

動画の内容をギュッと要約

市場概況
- 相場は日本の政局とトランプ関税で荒れている状況
- 複数の野党が議席を伸ばし、減税主張により財政悪化懸念が発生
- 日本の財政悪化は歴史的に円高要因

トランプ関税政策の状況
- 8月1日期限の貿易協定はまだ明確に決まっていない
- 中国との交渉は8月12日まで、今週から関係閣僚による会談開始
- メキシコも強気で、スムーズな交渉は困難な見通し

通貨動向
- ドルは年初来で弱く、トルコリラ以外の通貨に対して下位
- 円は4月まで最強通貨だったが、5月から急落し現在6-7位
- 外貨投信が5-6月で13兆円増加、これが最大の円売り要因
- 7月下旬の季節的円高と重なり、政局・関税問題で短期的変動あり

金融政策・物価
- トランプ関税の不透明感で世界的に金利低下
- 消費者物価は若干下がったが、植田総裁の影響が大きい
- パウエル議長は関税影響を懸念し利下げに慎重
- FOMCでは利下げ言及の可能性を注視

各国通貨見通し
- ユーロ: 経済規模の大きさから強気維持可能
- ポンド: ユーロより弱いが、賃金・雇用は良好。財政懸念あり
- 豪ドル・NZドル: 中国依存で関税影響への不安

結論
市場の方向性を決めるのは需給(実際のフロー)であり、貿易と資本の動きが重要。日本は対外資産が多いため、株安時に海外資産売却で円を買い戻す動きが生じ、「株安=円高」になりやすい特徴がある。当面は日本政局とトランプ関税の動向に注意が必要だが、中長期的には実際の貿易・資本収支の変化を注視すべき。

外為マーケットビュー
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

野村雅道
野村雅道氏
FX湘南投資グループ代表 1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。 87年米系銀行へ転出。外資系銀行を経て欧州系銀行外国為替部市場部長。外国為替トレーディング業務ヴァイスプレジデントチーフディーラーとして活躍。 財務省、日銀および日銀政策委員会などの金融当局との関係が深く、テレビ・ラジオ・新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。現在、FX湘南投資グループ代表。

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