
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2025年8月20日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼19日(火)の為替相場
(1):S&P社 米国ソブリン格付け据え置き
(2):米住宅関連指標 公表
▼19日(火)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:FOMC議事録に注目/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
19日(火)の為替相場

期間:19日(火)午前6時10分~20日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):S&P社 米国ソブリン格付け据え置き
格付け会社S&Pグローバル・レーティングは、米国のソブリン格付けを「AA+/A-1+」に据え置き、見通しを「安定的」とした。声明では「関税による税収が、減税政策による財政への打撃を和らげる可能性がある」とした一方で、「財政状況は依然として米国債格付けにおける主要な弱点だ」と指摘した。
(2):米住宅関連指標 公表
米7月住宅着工件数は年率換算142.8万件と市場予想(129.7万件)を大幅に上回り、5カ月ぶりの高水準となった。一方で、米7月住宅建設許可件数は135.4万件と予想(138.6万件)を下回り、新型コロナパンデミック期の2020年6月以来の低水準となった。
19日(火)の株・債券・商品市場

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:FOMC議事録に注目
昨日のドル/円は終値ベースで約0.1%下落。22日にジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控え様子見ムードが強く、147円台後半を中心に方向感が出なかった。なお、S&Pが米国のソブリン格付けを据え置いたことで148円台へ上昇する場面も見られたが、影響は一時的だった。
本日は7月29-30日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表される。ただ、米7月雇用統計が米労働市場の軟化を示唆するなど、開催時とは状況が変わっていることから想定内の内容であれば反応は限定的だろう。このFOMCではボウマンFRB副議長とウォラーFRB理事が25bp(0.25%ポイント)の利下げを主張したことが明らかになっているが、金利据え置きを支持したメンバーからも利下げ支持に傾きつつあるメッセージが発せられていた場合にはドル売りで反応する可能性もありそうだ。もっとも、FF金利先物で見る9月の利下げ織り込みは約85%と、利下げはほぼ織り込まれているため、ドル売りが強まったとしても146円台後半では下支えされそうだ。