高金利通貨の状況を動画で解説

動画配信期間:公開日から2週間

高金利通貨「メキシコペソ・南アフリカランド・トルコリラ」の状況をギュッと要約

高金利通貨の見通し概況

全体状況
- アメリカの税制・関税・制裁措置の不確実性が継続
- メキシコと南アフリカは不確実性の中でも比較的堅調
- トルコは政治的弾圧により情勢が不安定

各国詳細

トルコ
政治情勢
- 野党への弾圧が再び発生
- 最大野党党首の地位を司法が無効と判断(投票に賄賂使用疑惑が理由)

経済・市場
- ドルより安い唯一の通貨だが、金利差が30%以上
- 今夜8月消費者物価発表予定(前回より低下見込み)
- 為替相場はほとんど動かず(介入の可能性)
- NATO加盟国でありながら上海協力機構にも参加

メキシコ
政治・経済
- シェインバウム大統領の年次政府報告で明るい見通し発表
- 世界的株安の中、メキシコ株は約1%上昇、年初来20%高
- 中央銀行は利下げ継続方針(1名のみ反対)

対米関係
- 関税交渉中だが麻薬問題で対立
- アメリカの軍事介入提案を大統領が断固拒否
- ベネズエラ船爆撃事件が発生

メキシコペソの動向
- ペソは先月最強通貨、今年2回目の最強通貨
- 年間でペソは円より若干強い
- ボラティリティは高い展開

南アフリカ
経済指標
- 9月9日に第2四半期GDP発表予定(前期比0.1%→0.4%に上昇見込み)
- 失業率は依然30%超と高水準
- 株価・為替は堅調

対米関係
- アメリカから30%関税の脅威(雇用3万人減少の懸念)
- イスラエル問題でアメリカと対立(ジェノサイド批判)
- SWIFT遮断制裁の可能性
- 中国への輸出振り向けを検討

結論
メキシコと南アフリカは不確実性の中でも比較的安定している。メキシコは隣国という地理的優位性とUSMCA協定、南アフリカは資源価格の強さに支えられている。

トルコは高金利(30%超)で通貨を支えているが、野党弾圧の激化は政権への危機感の表れであり、政治リスクが高まっている状況。

各国ともトランプ関税政策の影響を受けているが、それぞれ異なる対応策で乗り切ろうとしている。

外為マーケットビュー
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

外為マーケットビュー
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)
野村雅道
野村雅道氏
FX湘南投資グループ代表 1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。 87年米系銀行へ転出。外資系銀行を経て欧州系銀行外国為替部市場部長。外国為替トレーディング業務ヴァイスプレジデントチーフディーラーとして活躍。 財務省、日銀および日銀政策委員会などの金融当局との関係が深く、テレビ・ラジオ・新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。現在、FX湘南投資グループ代表。

●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。