人民元見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「関税戦争激化で米中首脳会談はどうなる」人民元見通し

(通貨10位、株価10位=上海、香港ハンセンは3位)

予想レンジ 人民元/円 20.9-21.4

(ポイント)
*今月はドルと共に強いが、金利は低下傾向
*9月米国向け輸出は減少も他地域向け増加でカバー
*CPI低下、需要低迷でデフレ圧力続く
*米中首脳会談なるか
*来週はGDPの発表
*来週は4中総会
*米中大豆戦争、レアアース戦争あり
*11月10日が米中相互関税停止期限
*11カ月連続で金購入 ドル離れ加速

(今月はドルと共に強いが、金利は低下傾向) 
今月の人民元はここまで2位で対円2.22%高。今月首位のドルと併走。
年初来では10位で1.21%安。円に追いついてきた。
上海総合指数は年初来16.72%高、香港ハンセン指数は29.17%高。
中国10年国債は1.76%で低下傾向にある。

(9月貿易収支、米国向け輸出は減少も他地域向けは増加)
9月の輸出は前年比8.3%増で8月の4.4%増を上回った。 米国向け輸出は前年比27%減少したが、他地域への輸出が伸び米国向け減少を相殺した。
輸入は7.4%増。8月の1.3%増を上回った。
貿易黒字は904.5億ドルで、8月の1023.3億ドルから減少した。

(CPI低下、需要低迷でデフレ圧力続く)
9月の消費者物価は前年比0.3%低下。予想は0.2%低下、8月は0.4%低下。デフレ圧力を示した。長引く不動産市場の低迷や貿易摩擦が消費者や企業の信頼感を圧迫した。 食品価格は前年比4.4%低下。ただコアインフレ率は前年比1%上昇と、8月の0.9%から加速し、1年7カ月ぶりの高水準。

(米中首脳会談なるか)
  ベッセント財務長官は、米国は中国との対立激化もデカップリングも望んでいないとし、トランプ大統領が今月下旬に韓国で中国の習近平国家主席と会談する用意があると語った。
中国が、レアアース輸出規制を発表したことを引き金に、トランプ大統領は11月1日付で中国からの輸入品に100%の追加関税を課すと表明し、全面的な貿易戦争に再突入する兆候が強まっている。

(来週はGDP)
来週は3Q・GDP、9月鉱工業生産・小売売上の発表がある。

テクニカル分析(人民元/円)

今週は伸び悩む

日足、先週は上窓明け4連騰。ただそこから伸び悩む。10月2日-15日の上昇ラインがサポートできるか。10月14日-15日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向く、20日線上向き。
週足、一気に雲の上、ボリバン3σ上限へ。ただ今週は伸び悩む。上ヒゲも出ている。9月29日週-10月6日週の上昇ラインがサポート。5週線、20週線上向き。 
 月足、1月-9月の下降ラインを上抜く。6-7月の上昇ラインがサポート。ボリバン上位へ。5か月、20か月線上向き。
 年足、2024年までは5年連続陽線。2025年は陰線スタート。23年-24年の上昇ラインを下抜く。

人民元見通し
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