外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年10月29日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也

目次

▼28日(火)の為替相場
(1):片山財務相、日米会談で「金融調整の話出ず」
(2):高市首相、「日米同盟をさらなる高みに引き上げていく」
(3):米消費者信頼感、6カ月ぶり低水準

▼28日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:FOMC後にレート急変の可能性/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

28日(火)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:28日(火)午前6時10分~29日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):片山財務相、日米会談で「金融調整の話出ず」

米財務省は前日の日米財務相会談について「ベッセント長官は片山財務相と為替について協議した」と発表。「日米財務相会談で、ベッセント長官はインフレ期待を安定させ為替レートの過度な変動を防ぐ上で健全な金融政策の策定と対話が果たす役割を強調した」と明らかにした。市場は、米国が円安(ドル高)を抑制するために日銀に利上げを要請した可能性があると受け止めた。その後、片山財務相は「日米財務相会談では為替に関する具体的な議論は行われなかった」とあらためて表明した上で、ベッセント米財務長官の指摘について「中央銀行のルールをよく理解しており、日銀に金利引き上げを促したわけではないだろう」との見解を示した。

(2):高市首相、「日米同盟をさらなる高みに引き上げていく」

就任後初の日米首脳会談を終えた高市首相は「本日はトランプ大統領と対面での初の首脳会談を行った。幅広い分野での率直な議論を通じて、大きな成果を上げることができた。今後、トランプ大統領との間で日米同盟をさらなる高みに引き上げていくことができると確信した」と述べた。また「日米は経済面でも最も緊密なパートナーだ。7月の日米間の合意の誠実かつ速やかな実施も通じて、日米両国の経済を力強く成長させ、わが国の国益を最大限実現していく」と強調した。

(3):米消費者信頼感、6カ月ぶり低水準

米10月消費者信頼感指数は94.6と市場予想(93.4)を上回ったが、9月の95.6から低下し半年ぶりの低水準となった。発表元のコンファレンスボードの担当者は「消費者の回答では物価とインフレに関する言及が最も多く、依然として経済見通しに影響する主要なテーマとなっている」とした上で、「米国の政治情勢への言及も目立って増加しており、現在も続く政府閉鎖が主要な懸念として複数回指摘された」と説明した。