この記事は2025年11月5日に「CAR and DRIVER」で公開された「クラシックディフェンダーの日本限定モデル「クラシックディフェンダー・ワークスV8 ムロマチエディション」が登場」を一部編集し、転載したものです。
ランドローバーがレストアして販売する初代ディフェンダー90/110に日本限定の特別仕様車「クラシックディフェンダー・ワークスV8 ムロマチエディション」を設定。ディフェンダーのルーツである「ランドローバー シリーズI」を初めて日本に輸入した会社の所在地「東京・日本橋“室町”2丁目2番地」をリスペクトした車名を冠し、特別に調合したムロマチヘリテージニュートラルグレイのボディカラーや、オリジナルモデルの輸入車用シャシープレートから着想を得た特注の真鍮製バッジ類などを採用。車種展開は90と110を設定し、それぞれ1台を販売
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2025年10月29日、フルレストアを施して販売する初代ディフェンダーの日本限定モデル「クラシックディフェンダー・ワークスV8 ムロマチエディション(CLASSIC DEFENDER WORKS V8 MUROMACHI EDITION)」を発表し、同日より受注を開始した。車種展開は90のソフトトップと110のステーションワゴンをラインアップし、それぞれ1台を販売。車両価格は2モデルともに6400万円に設定する。
ランドローバーの日本上陸75周年を記念して開発した今回の限定モデルは、英国のランドローバー クラシックが2012年から2016年の間に生産されたドナー車両を中古車で手に入れ、車両を分解した後、新しい部品を使用して入念にレストア、リデザイン、アップグレードを敢行して製作。車名は1950年に「ランドローバー シリーズI(LAND ROVER SERIES I)」を日本に初めて輸入した、日本エンジニアリング株式会社が居を構えていた東京の日本橋“室町”2丁目2番地に由来している。
外装については、ボディカラーにこのモデルのために特別に調合したムロマチヘリテージニュートラルグレイを採用し、車体にはバーミンガム最古の宝飾店が専用に作り上げた真鍮のLAND ROVERバッジ、WORKS V8バッジ、MUROMACHIロゴを装着する。バッジ自体はシリーズⅠに装備していた輸入車用シャシープレートから着想を得て製作した。また、ボディカラーと同色で仕上げたヘリテージメッシュグリルや、ナルヴィックブラックの16インチヘビーデューティースチールホイール、ブラックアノダイズド仕上げのドアハンドル、ブラックのバンパー、ホワイトのLAND ROVERロゴ入りのマッドフラップなどを特別装備。ヘッドライトとリアコンビネーションランプにはLEDを採用する。さらに、90には2016年に生産が終了した最後のディフェンダーに装着していたファブリックルーフをモチーフとする、本格的なタイダウンとウェビングを付けた折りたたみ式のモヘアファブリックルーフ(チョコレートブラウン)を配備。110にはブラック塗装のルーフを組み込んだ。
インテリアについては、ブリッジ・オブ・ウィアー社製のラグジュアリー感のあるチョコレートブラウンのセミアニリンレザーでまとめたことが訴求点。また、このリッチで深みのあるレザーに、シルバーアルマイトのドアハンドルとサテンブラックのファブリックルーフフレームを組み合わせ、時代を超越した日本の伝統芸術とデザインを表現する。前席ヘッドレストにはLAND ROVERロゴを刻印した。
パワートレインに関しては、4999cc・V型8気筒ガソリンエンジン(最高出力405ps/6000rpm、最大トルク515Nm/5000rpm)、ZF製8速オートマチック、全輪駆動、2段副変速機、ヘビーデューティー用フロント/リアディファレンシャル、トルクバイアスセンターディファレンシャルを搭載。足回りはフロントがライブアクスル、アイバッハ製コイルスプリング、ビルシュタイン製テレスコピックダンパー、パナールロッドとラジアスアーム、アンチロールバーを、リアがライブアクスル、アイバッハ製コイルスプリング、ビルシュタイン製テレスコピックダンパー、Aフレームとトレーリングリンク、アンチロールバーで構成する。また、制動機構は改良型アルコン製ブレーキを配し、フロントに倍力装置付きブレーキ、Φ335mmディスク、4ピストンキャリパーを、リアに倍力装置付きブレーキ、Φ300mmディスク、4ピストンキャリパーを装着。さらに、操舵機構には再設計したリサーキュレー ティングボール式ステアリングシステムを組み込んでいる。
(提供:CAR and DRIVER)