主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年2月3日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
目次
▼2日(月)の為替相場
(1):高市首相発言で円安
(2):日銀主な意見公表
(3):ISM製造業景況指数 2022年以来の高水準
(4):アトランタ連銀総裁「利下げを実施すべきではない」
▼2日(月)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:下値の堅い強含みの展開/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
2日(月)の為替相場
期間:2日(月)午前7時00分~3日(火)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):高市首相発言で円安
高市首相が週末の選挙演説で「円安だから悪いと言われるが、輸出産業にとっては大チャンス」「外為特会の運用、ホクホク状態」と発言。一部メディアが「円安を容認」と報じたことで前週末終値からやや円安水準で取引が開始された。なお高市首相は1日に自身のSNSで、「円高と円安のどちらが良くてどちらが悪いということはなく、『為替変動にも強い経済構造を作りたい』との趣旨で申し上げました」と釈明した。
(2):日銀主な意見公表
日銀は1月22-23日に開催した金融政策決定会合における主な意見を公表。「現状の金融環境は、足もとの円安の進行を踏まえると、経済実態からみて、まだ相当に緩和的」「利上げの企業・家計行動への影響をヒアリング情報で確認し、中立金利と比べた政策金利の現在地を探りつつ、数か月に一度のペースで利上げを進めることが適切」といった意見があった。
(3):ISM製造業景況指数 2022年以来の高水準
米1月ISM製造業景況指数は52.6と市場予想(48.5)を上回り2022年8月以来の高水準となった。活動拡大・縮小の分岐点となる50.0を上回るのは11カ月ぶり。構成指数では仕入れ価格は59.0と前月からわずかに上昇したほか、新規受注(57.1)や生産(55.9)が大幅に上昇。また雇用は48.1と50.0は下回ったものの前月から上昇した。
(4):アトランタ連銀総裁「利下げを実施すべきではない」
米アトランタ連銀のボスティック総裁は、トランプ大統領が次期連邦準備制度理事会(FRB)議長に指名したウォーシュ元FRB理事について、「連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーに自身の方針に賛同させることを目指す場合、一段と難しい舵取りが迫られる」との見解を示した。また、現在の力強い経済と安定した労働市場を踏まえると「利下げを実施すれば、インフレ率を目標に戻したり、その軌道に乗せることが極めて難しくなる」との見解を示し、「2026年は利下げを実施すべきではない」として複数の当局者がこうした見解を共有していると語った。なお、ボスティック総裁は任期満了に伴い、今月28日に退任する。