主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年10月15日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
目次
▼14日(水)の為替相場
(1):中国CPI 伸びが加速
(2):ECB総裁「会合ごとに判断」
(3):米CPI 予想を上回る
(4):ベージュブック公表
▼14日(水)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:158円台の上値の重さを意識/ ▼注目の経済指標・イベント
14日(水)の為替相場
期間:14日(水)午前6時10分~15日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国CPI 伸びが加速
中国9月消費者物価指数(CPI)は前年比+0.9%と市場予想(+1.0%)を下回ったものの、前月(+0.8%)から伸びが加速。同生産者物価指数(PPI)は前年比+5.0%と市場予想(+4.4%)を上回り前月(+3.8%)から加速し、2022年6月以来の高い伸び率となった。その後発表された中国9月貿易収支は1335.3億ドルの黒字となり、黒字額は5カ月連続で1000億ドルを超えた(予想1177.8億ドル)。輸出は前年比で36.3%増加。半導体などのハイテク関連の輸出がけん引した。米国向けの輸出は前年から39.6%増加した。
(2):ECB総裁「会合ごとに判断」
欧州中銀(ECB)のラガルド総裁は「インフレ率は主にエネルギー価格の上昇によって高止まりしているが、それだけが要因ではない」と述べつつ、「まだいかなる波及効果(セカンド・ラウンド・エフェクト)も確認していない」と語り、「それらが完全に顕現するまで待つわけにはいかないが、先回りして予測し、ヒントを探ることはできる」との見解を示した。また、「われわれの金融政策はデータ次第であり、会合ごとに判断する」と語った。
(3):米CPI 予想を上回る
米9月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.6%と市場予想通りだったが、食品とエネルギーを除いたコアCPIは+0.3%と予想(+0.2%)を上回った。前年比では総合が+3.7%、コアは+2.7%とともに予想(+3.6%、+2.5%)を上回り前月(+3.4%、+2.4%)から伸びが加速した。これを受けて米10年債利回りが5.18%付近から5.32%台後半まで急騰し、全般的にドル買いが強まった。
(4):ベージュブック公表
米連邦準備制度理事会(FRB)は地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表。「全体として、労働市場の状況はほとんど変化がなかった」とした。一方で物価については、「全体的な物価上昇について、3地区は力強いと評した一方、8地区は緩やかである」と指摘した。軽油(ディーゼル)価格の高騰に関する言及は前回の2件から21件に大幅に増加した。