主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年10月16日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼15日(木)の為替相場
(1):豪雇用者数 予想に反して減少
(2):小枝日銀審議委員「過度に慎重になることはない」
(3):英月次GDP 予想を上回る
(4):米PPI 予想を大幅に上回る
▼15日(木)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:200日線が焦点/ ▼注目の経済指標・イベント
15日(木)の為替相場
期間:15日(木)午前6時10分~16日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪雇用者数 予想に反して減少
豪9月雇用統計で、新規雇用者数は3.93万人減と市場予想(2.00万人増)に反して減少した。正規雇用は増えたがパート雇用が7万人超の大幅減となったことが響いた。失業率は4.7%と、労働参加率が低下したにも関わらず市場予想(4.6%)を上回った。前月分も4.7%に0.1%ポイント上方修正された。
(2):小枝日銀審議委員「過度に慎重になることはない」
日銀の小枝審議委員は「金融環境は緩和的な状況が続いており、物価上昇のリスクが相応にあることを踏まえれば、利上げに過度に慎重になることはない」との見解を示した。円相場について、中東情勢の混迷などを念頭に「『有事の円高』と言われる為替の動きは見られにくくなっている」とした上で、「円安による輸入物価の上昇を背景に活発な価格転嫁が見られる」と述べた。
(3):英月次GDP 予想を上回る
英8月国内総生産(GDP)は前月比+0.1%と市場予想(-0.1%)を上回った。同鉱工業生産は前月比+0.8%(予想-0.1%)、同貿易収支は180.07億ポンドの赤字だった(予想-219.00億ポンド)。
(4):米PPI 予想を大幅に上回る
米9月小売売上高は前月比+0.8%と市場予想(+0.3%)を上回った。変動の大きい自動車を除いた売上高は前月比+0.9%だった(予想+0.5%)。GDPの個人消費算出に用いられるコア売上高(自動車、ガソリン、建材、食品サービスを除く)は前月比+0.1%と市場予想(+0.3%)に届かなかった。同時に発表された米9月生産者物価指数(PPI)は前年比+6.3%と市場予想(+5.4%)を大幅に上回った。食品とエネルギーを除いたコアPPIも前年比+5.0%と予想(+4.4%)を上回る伸びとなった。また、米新規失業保険申請件数は19.9万件と市場予想(20.0万件)より少なかった。4週平均の申請件数は19.9万件となり前週時点の19.8万件からやや増加した。