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物件選びは「情報戦」

新築マンションを購入したい。そんな時、あなたならまずどうするだろうか?ネットで住みたいエリアの物件を探す、新聞の折り込みチラシをチェックして、公式のホームページにアクセスする、モデルルームの見学申し込みをする……という人は多いと思う。「百聞は一見に如かず」というとおり、この目で見て確かめることは確かに重要だ。しかし、足を運ぶその前に押さえておきたいポイントがあるのをご存じだろうか?

それは、価格交渉のための「情報」だ。業者はその道のプロであり、少しでも業者側の利益が多くなることを目標としているのに対し、こちらが持っているのはたった1枚のチラシ。このような情報不足の状態で見学に行くのは、交渉を販売スタッフに任せきっているのに等しい。情報の格差から同じ交渉のテーブルにつくことが難しくなるばかりか、業者の猛烈なプッシュに耐えきれず、納得できないまま契約を結んでしまうという事態も考えられる。

押しに弱い人は要注意

また、業者によっては、完全予約制で申し込みをさせ、当日は多くの販売スタッフで周りを固め、帰りづらい空気を作ることもあるかもしれない。特に押しに弱い人にとっては避けたい状況ではないだろうか。このような事態を防ぐためにも、交渉の材料となる「情報」を少しでも多く事前に入手しておきたいものだ。

そうは言っても、ネットや新聞以外の情報は手に入れづらい、仕事が忙しくて時間が取れない、とお思いの人もいるだろう。このような問題を解決するためにすべきことはズバリ、資料請求だ。

なぜ資料請求なのか?

なぜ資料請求なのか。それは、情報量が圧倒的に多いからに尽きる。ネットやチラシには掲載されていない情報が満載であるほか、実は市場に出回っていないプレミアムな情報まで載っているという事実をご存じだろうか。これらは実際の価格交渉において強力な「材料」になるのはもちろんのこと、見学するモデルルームを絞るうえでも非常に参考になる。

見学する箇所を絞ることは、特に遠方に住んでいる人、多忙な人にとっては重要だ。物件見学には多くの時間や交通費がかかるもの。それで満足のいく物件を見つけられれば無駄にはならないが、万一よい物件を見つけることができなかったとしたら、せっかく調整した時間もお金も水の泡となる。そうならないためにも、複数の物件の資料を請求し、より具体的なイメージを描いてから、物件見学に行くようにしたい。

資料請求の最大のメリット

先に挙げたように、時間とお金における効率性という面で、資料請求には大きなメリットがある。しかし一番大きいのは情報面である。ネットやチラシより詳細が記載されている場合が多く、写真もふんだんに使用されているため、違いやイメージが分かりやすいというのは大きい。とはいえ、業者から勧誘電話がくるのではと心配して、資料請求をしない人もいるのではないだろうか。

信頼性の高い大手物件紹介サイト

実は、Yahoo!不動産やSUUMOなどの大手物件紹介サイトであれば、電話番号を入力せずとも資料請求をすることが可能だ。また、電話番号を入力した場合、業者から電話がくることはあるが、その目的は資料が手元に届いたか、パンフレットに目を通してもらえたかの確認であり、自己紹介やコミュニケーションを図るためのやり取りと捉えている会社がほとんどである。今はインターネットや口コミで簡単に情報が広がる時代。いきなり「入会してください!」という露骨な勧誘で自社のイメージダウンにつながってしまってはは元も子もないと考える業者がほとんどだ。

資料請求で得られるプレミアム情報

こうした業界の事情を踏まえたうえで、まだ知られていないプレミアムな情報が得られるのは、私たち消費者にとって一番嬉しいことではないだろうか。それでは、そんなプレミアム情報にはどのようなものがあるのか一例を挙げてみよう。

マンションが完成して住戸の販売を開始する際、そのうちの一戸をディスプレイしてモデルルームとして使用することがある。そういった部屋は販売終了間際に、家具付き物件として特別価格で販売されることがあるのだ。このようなお得情報は、資料請求をした人などごく一部の消費者にのみ、ダイレクトメールで届くことになる。

未公開物件の情報も手に入る?

そのほかにも、希望物件の資料請求をすると、その物件の資料だけでなく同じ価格帯の物件・近辺の未公開物件などの参考物件、学校や商業施設など近隣情報も調べて送付してくれる業者もある。あわせて、希望すれば住宅ローンシュミレーションの相談にも乗ってくれるという。こういった情報を交渉の材料として少しでも多く持っておくことで、業者の強烈なプッシュに圧倒されることなく、交渉を有利に進めることができるようになるのだ。

以上を踏まえ、マンション見学の前にはまず資料請求することをお勧めしたい。直接足を運ぶ前の情報収集として選択肢の一つにしてみるのはいかがだろうか。

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