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「住宅ローンの金利は下げることが出来る。」そんな認識が消費者の間に広がりつつある。他の銀行に借り換えをすることで住宅ローンを数百万節約している人も現れ始めた。その背景には、日銀の超低金利政策に加えて各銀行の金利競争が激しさを増してきたことがある。

2015年1月13日時点で、変動金利の最安値はソニー銀行で0.757%まで下がってきている。また35年の固定金利で言えば、2015年1月13日時点で阿波銀行が1.35%で最安値であり、りそな銀行や楽天銀行等が1.470%で続いている。1.470%の商品を出している銀行としては、その他に北海道銀行やみちのく銀行、秋田銀行、山形銀行等があり、東北・北海道地方の地銀で熱い住宅ローン合戦が繰り広げられている。


銀行にとっても住宅ローンは美味しい商品

銀行側にとって住宅ローンは美味しい商品だ。実は中小企業へ貸出した場合、返済不能に陥る率は2%程度であるのに対し、住宅ローンで貸出した場合は、返済不能に陥る率はわずか0.4%程度である。また銀行側がリスクを負うはずの固定金利の商品も住宅金融支援機構に証券化して売却してしまうため、金利上昇リスクを銀行がヘッジ出来る仕組みになっている。そのため、銀行側にとって住宅ローンは是非とも貸したい商品になっているのだ。自宅に銀行から借り換えセールスの電話がかかってくる人もいると思うが、銀行が強引に借り換えを勧めようとするのはこういった背景がある。