5位 郑裕彤氏(Cheng Yu-tung) 144億ドル

郑裕彤氏は香港とマカオにおける大規模な不動産取引を行うコングロマリットを統帥する事業家。周大福は同氏の事業会社で、不動産開発、カジノ、交通、ジュエリー、通信事業など幅広いビジネスに乗り出している。世界ランクは71位で香港の主要な50人に富豪にも名を連なる存在。

4位 ドナルド・ブレン氏(Donald Bren) 152億ドル

ドナルド・ブレン氏は、ロササンゼルス出身で、米国大手の不動産会社であるアーヴィン・カンパニーの現会長を務める。同社は500の主要なオフィス物件と40以上のショッピングセンサーを保有する名実ともに全米大手の不動産会社。世界ランキングは64位。

3位 トーマス&レイモンド・クオック氏(Thomas & Raymond Kwok) 159億ドル

上述13位にランクインしたウォルター氏の兄弟で、香港の不動産開発会社の経営者。トーマス氏は昨年末贈賄で懲役5年の計が確定しているが、兄のレイモンド氏は辛くも訴追を逃れている。現在はその兄レイモンド氏が経営にあたっている。世界ランキングは58位。

2位 王健林氏(Wang Jianlin) 242億ドル

王健林氏は不動産業を中核とする中国の複合企業、大連万達集団の会長。2015年は中国人実業家として最も富を持つ存在となっている。昨年シカゴに9億ドルを投じて89階建ての高層ビルを建設したことでも知名度が高まっている。世界ランクは29位。

1位 李兆基氏(Lee Shau Kee) 248億ドル

李兆基氏は香港でも1~2位を争う富裕な土地所有者。同氏が過半数の株を所有するヘンダーソン・ランド開発は今も積極的に投資を行っており、その他にもホテル、レストラン、インターネットサービスなど幅広いビジネスへと投資をしている。世界ランクは27位。

このように、20位までのランキングを見渡してみると中国、香港を拠点とする不動産ディベロッパーが非常に多く、固定資産としての評価額が大きいことも手伝って世界の富裕層ランキングでもかなり上位に入る存在が多いことがわかる。(ZUU online 編集部)