5位 現代+起亜(韓国)…7,869,000台

6
ヒュンダイ i40

4位 ルノー・日産(フランス/日本)…8,564,066台

日産
日産 GT-R

特に、7位のFCAに関しては、昨年の4,300,000台から12%も上昇した。これは2014年1月からクライスラーがフィアットの完全子会社となったことで、共通プラットフォーム化をはじめとする生産効率の上昇や組織の再編が加速したことが、功を奏しているといえよう。2009年に破綻したクライスラーだが、M&Aを通じて復活を遂げているのは見事だ。

気になる3位以上を発表しよう。

3位 GM(U.S)…9,722,000台

GMキャデラックSRXクロスオーバー
GMキャデラックSRXクロスオーバー

台数としては2%ほど低下しているが、未だブランド力は健在だ。2009年に実質的な破綻状態となった後は国有化となったものの、2013年には国有化も既に終了している。2010年にはニューヨーク証券取引所に再上場も果たし、順調に見えた。しかし、2014年に2000万台以上のリコール隠しの疑惑が浮上。企業体質へ批判の声も高まっている。

2位 トヨタ(日本)…10,168,000台

TOYOTA MIRAI
TOYOTA MIRAI

日野自動車、ダイハツを含めるグループ全体の台数で首位をキープしていたが、とうとうその座を譲り渡してしまった。先の決算では、売上高27兆円、純利益が2兆1700万円と注目を集めていたトヨタ。だが、販売台数の見通しに関しては、単体では911万台から915万台と少し上乗せされていたものの、グループ合計では1,015万台へと減少を予測している。

1位 フォルクスワーゲン(ドイツ)…10,217,003台

フォルクスワーゲン ゴルフ GTI
フォルクスワーゲン ゴルフ GTI

2013年度は972.9万台とトヨタより少なかったが、とうとう1位を奪取した。中国への投資、アウディ、ポルシェのブランド力向上、新工場の建設などが台数増に寄与していると見られる。販売台数には目立った増加は見られないものの、ラグジュアリーカーのベントレーを有していることも躍進の一因だろう。

アメリカの調査会社によれば、2020年には1位GM、2位がVW、そしてトヨタは3位になるという予測も出ている。しかし、その頃には日本の自動車メーカーも新たなM&Aにより、グループ勢力図には変化が起きていることも、十分に考えられるだろう。

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