強気の会社予想が保守的にみえるようになった銘柄は

4月下旬からスタートした3月期決算企業の本決算発表も先月中旬には終了しています。そのためアナリストの業績予想の見直しも進んだと考えられます。こうしたなか先月20日の投資のヒントでは、4月中に決算を発表した企業を対象にコンセンサス予想を上回る会社予想を発表した銘柄で、決算後にコンセンサス予想が上昇したものをピックアップしました。

そしてそのなかでコンセンサス予想が強気の会社予想を大きく上回ることになった銘柄として中部電力 <9502> を紹介しましたが、中部電力の株価はその後大きく水準を切り上げています。

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そこで今回は5月に入ってから決算を発表したTOPIX500採用の3月期決算銘柄を対象に、決算後にコンセンサス予想が強気の会社予想を上回る水準まで上昇し、その結果、強気の会社予想が保守的にもみえるようになった銘柄をピックアップしてみました。

例えばコスモ石油 <5007> では、決算後にコンセンサス予想が2割以上上昇し、会社予想を15%余り上回る格好となっています。また、ウシオ電機 <6925> でもコンセンサス予想が1割程度上昇し、会社予想を8%余り上回っています。

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金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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