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(写真=PIXTA)

株式市場では配当や自社株買いといった株主還元への関心が高まっていますが、こうしたなか増配や自社株買いといった積極的な株主還元に踏み切る企業も少なからずみられます。しかし、配当や自社株買いにはキャッシュが必要となります。

そこで今期は決算にあわせ新たな配当予想が出たこともあり3月期決算期企業を対象に、キャッシュリッチな高配当利回り銘柄を取り上げてみました。

具体的にはネットキャッシュ(手元流動性から有利子負債を控除)が1,000億円以上あり、配当利回りが1.5%以上の銘柄をピックアップしてみました。そのなかで配当利回りが3%以上と高いのが大東建託 <1878> とSANKYO <6417> 、NTTドコモ <9437> で、ネットキャッシュが1兆円近いファナック <6954> も2%を超える配当利回りとなっています。

なお、ファナック、三菱電気 <6503> 、富士重工業 <7270> 、HOYA <7741> は配当予想を公表していないためコンセンサスの配当予想を利用して配当利回りを計算しています。

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金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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