携帯電話の各端末に挿入して、端末を識別したり、通信を可能にさせるSIMカード。かつては、購入した携帯端末でしか使えない制限「SIMロック」を携帯通信会社が課しており、ビジネスや個人を縛っていた。

他方で現在では、SIMロック解除が義務化され、SIMカードを差し替えたり、MNPで他の携帯キャリアへの乗り換えも容易になっている。このSIMロック解除の流れにも乗り、さまざまな新サービスが登場してきている様子だ。


「SIMカード自販機」が遂に日本上陸

SIMフリーの最も象徴的な例が、通信可能なSIMカードの自動販売機だ。SIMカードの自動販売機は、海外の空港などに設置されているのは知られていたが、国内ではSIMカードの自販機そのものが珍しかった。

今回、NTTグループ <9432> のエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(NTTコム)が、成田国際空港に設置することを、7月17日に公表。訪日旅行者・ビジネスパーソンをターゲットに、期間型プリペイドSIM「Prepaid SIM for JAPAN」の販売を開始する。さらに、スマートフォンやモバイルルーター、アクセサリーなどを販売する予定だ。

NTTコムによれば、スマートフォンやモバイルルーター、アクセサリーなどを販売する予定で、空港の第1ターミナルおよび、第2ターミナルの国際線到着ロビーに1台ずつ設置する予定とのこと。


格安SIMの即時開通のモデル店舗を開店

ほかにも、格安SIMの展開を図る取り組みも顕在化してきている。店舗展開を図る現実の企業としてはゲオホールディングス <2681> だ。都市型モデル店舗を立ち上げて、同店で格安SIMの即時開通サービスの提供を図る。

その一環としてゲオは、「ゲオモバイル池袋北口店」を7月18日にオープンさせる予定で、3店舗目となる都市型モデル店舗で、増加傾向にある訪日外国人に対応するためのスタッフの拡充や免税サービス、銀聯カードの取り扱いも行う予定で、SIMフリー化や外国人訪日観光客の増加を受けて、自社のビジネス展開の拡大を広げている様子だ。(ZUU online 編集部)

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