アップル,iPhone,アップル関連銘柄

(写真=Getty Images)

村田製など電子部品安い

米アップルの4~6月期決算でスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売台数が市場予想を下回ったことをきっかけに、22日の東京株式市場で電子部品株などが売られた。

この日発表の6月工作機械受注(確報値)でも、スマホの製造に使う工作機械需要の鈍化が明らかになるなど、関連銘柄の先行き不透明感が増している。

日本時間の22日早朝に開示されたアップルの4~6月のアイフォーン販売台数は、前年同期比35%増の4750万台と大きく伸びたものの、アナリストのコンセンサスはそれより多い4900万台程度だった。また、同社の7~9月売上高の見通しも、市場の期待にやや届かずネガティブな見方が広がった。

現地市場の時間外取引でアップル株が急落すると、それを受けた東京市場でもアップルと取引があるとみられる村田製作所 <6981> をはじめとする電子部品株が売られた。

村田製は一時前日比5.7%安の1万9410円を付け、日本航空電子工業 <6807> 、フォスター電機 <6794> 、ローム <6963> といったいわゆる「アップル関連株」もそれぞれ一時4%以上値下がりした。

工作機械受注のアジア「電気・精密」向けの推移

機械株では、スマホの製造に使う工作機械を手掛けるファナック <6954> やツガミ <6101> が軟調。スマホをめぐっては、既にアジアメーカーの設備投資が減速している中で、アップル関連のEMS(電子製品の受託製造業者)向け工作機械需要も伸び悩むとの見方が上値の重荷となった。

6月の工作機械受注では、スマホ向けを反映するアジア「電気・精密」の受注高が、前月より4割超(約98億円)少ない129億円にとどまり、前年同月比でも36%減と大幅なマイナスに転じた。ファナック、ツガミとも株価は先行して調整が進んでいるものの、当面は反転の期待感に欠く展開が続く可能性がある。

誤解で下げた? 牧野フは狙い目

ただ、工作機械株では、アップル関連にツレ安したともみられる牧野フライス製作所 <6135> は押し目買いの好機と考えられる。過去にはEMS向けを得意としていた同社だが、今では依存していない。むしろ、主力の自動車向けや、航空機向けの工作機械受注は好調に推移しているため、足元の株価下落で投資妙味は増した。

電子部品株についても各社の受注水準は高原状態が続いている。このため、この日下げた銘柄の自律反発に付く戦略も有効だ。(7月23日付株式新聞掲載記事)

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