(画像提供=リフォーム産業新聞)
ヤマダ、ソニー、グリー...異業種が改修需要に焦点
2015年上期(1月~6月)の「ヒット番付」をまとめた。上期に起きたリフォーム業界のニュースやトレンドをランキングにして紹介する。
ヤマダ、950億円計画
東の横綱は「中古住宅ビジネス」。中古住宅の仲介とリフォームをセットにする新たなリフォームビジネスにチャレンジする企業が全国的に増えた。マンション再販大手のインテリックス(東京都)が新規参入し、青山に専用ショールームを開設。物件探しと、内装を一新するリフォームをセットで提案する拠点だ。
インテリックスがオープンしたリノベ新店舗
また、住宅のメンテナンス事業を手がけるネクサス・アールハウジング(東京都)も中古マンションを一室リノベーションしたモデルルームをオープンし、「ひかリノベ」という名称でワンストップ事業を開始した。中古ビジネスを支援するFCへの加盟社も増加傾向にある。ベツダイ(大分県)のFC「RE住むリノベーション」は120社超が参加。「リノベ不動産」(神奈川県)も40社近くが加盟を表明している。
西の横綱は「異業種大手のリフォーム強化」。ヤマダ電機(群馬県)は2019年度にリフォーム売上高950億円を目指すと急きょ発表。現状の3倍以上という高いハードルだが、量販店のリフォームコーナーを充実するなど改革をし始めた。
ゲーム事業を展開するグリー(東京都)は、リフォーム商品のネット販売サイト「リノコ」を運営するセカイエ(大阪府)を子会社化。月商1億円を超えるサイトを子会社化することで、従来手がけていたリフォーム事業をさらに拡大する方針を打ち出した。
ソニーグループの不動産会社として注目を集めるソニー不動産(東京都)が建設業許可を取得し、大型リフォームに乗り出すことを打ち出したことも話題になった。
グリーが強化するリフォームサイト「リノコ」
ハウズ、上陸
東の大関は「消費増税の反動」。リフォーム売上高トップ10社の2015年3月期売上高の平均伸び率は前年同期比マイナス1%。これまで前年を上回る成長を続けていた大手の伸びが止まった。また、設備・建材メーカーも苦戦。例えば、TOTOは営業利益が前年比21%減、タカラスタンダードは24%減、大建工業は3%減、YKKAPは1%減、と軒並み減少した。
西の大関は「新マッチングサイト」。ユーザーとリフォーム事業者を仲介する新しいタイプのサイトが増えた。米国を中心に月間3000万人が利用しているリフォームサイト「houzz(ハウズ)」が上陸した。ユーザーは700万枚の施工事例が自由に見られ、お気に入りの作品から業者を探すことができる。
日本版がスタートした「houzz」
またDeNAグループが運営するインテリアやリフォームなどの画像をメーンにしたまとめサイト「iemo(イエモ)」は利用者が月間500万を超えるなど人気を集めている。