(写真=PIXTA)
先月下旬からスタートした3月期決算企業の第1四半期決算発表も終わりとなりましたが、第1四半期ということもあって、通期予想は据え置いたものの上期のみの予想を上方修正したものもみられました。
昨日の投資のヒントではそうした銘柄を取り上げましたが、そのなかには上期のみを上方修正して通期予想を据え置いたことで、下期の見通しが減益となったものもみられます。
そこで今回は期初時点の下期見通しは前年下期比で増益予想だったものの、上期のみの上方修正で下期見通しが増益から一転して減益となったものをピックアップしてみました。
例えばクオール <3034> では、従来一桁の増益予想だった上期が上方修正で6割余りの大幅増益見通しとなったものの、通期予想を据え置いたことで下期は二桁の増益予想が減益予想となっています。上期が大幅増益予想となっていることもあって下期の減益予想が保守的にみえてきます。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券
シニア・マーケットアナリスト
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