香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング

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◆上昇

香港市場では、ハンセン指数採用銘柄のうち週間で上昇したのはわずか2社に留まりました。海運業界の再編期待から招商局国際(海運サービス、0144)は週間で1%余り上昇しました。また、百麗国際控股(ベル・インターナショナル・ホールディングス、繊維・アパレル、1880)は値ごろ感から大きく買われて、週間で約3%上昇しました。

◆下落

中国中信(CITIC、コングロマリット、0267)は子会社の中信証券(60030)の役員4人がインサイダー取引の疑いで刑事強制処分を受けたことが嫌気され週間で12%売られました。

また、リスクオフムードが強まる中、原油価格が反発したにも拘らず、中国石油天然気(ペトロチャイナ、石油・ガス等、0857)や中国石油化工(シノペック、石油・ガス等、0386)などのエネルギー株が大幅に下落しました。さらに、康師傅控股(ティンイー、食品、0322)や中国蒙牛乳業(チャイナ・メンニウ、食品、2319)などの小売株も軟調に推移しました。


先週発表された主な経済指標

◆9月1日 中国製造業PMI 8月 49.7 市場予想 49.7 前月 50.0

8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.7と、市場予想通りながらも6か月振りに景気拡大・後退の分かれ目となる50を下回り、3年振りの低水準となりました。ただ、8月分の低下には天津での大型爆発事故や、北京周辺での抗日戦勝記念式典に伴う(環境汚染のもとになる)工場の強制停止などの特殊要因があります。

内訳をみると、生産(52.4→51.7)、新規受注(49.9→49.7)、新規輸出受注(47.9→47.7)、雇用(48→47.9)、輸入価格(47.8→47.2)等、軒並み悪化しました。

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