先週発表された主な経済指標
◆9月8日 中国貿易収支 8月 +602.4億ドル 市場予想 +480億ドル、前回 +430.3億ドル
輸出 8月 -5.5% 市場予想 -6.6%、前回 -8.3%
輸入 8月 -13.8% 市場予想 -7.9%、前回 -8.1%
8月の中国の輸出は前年比5.5%の減少と、6.6%減の市場予想を上回ったものの前年比マイナスとなりました。また、8月の輸入は7.9%減を見込んでいた市場予想に届かず、前年比13.8%減と減少率が前月から拡大しました。こうしたなか8月の貿易収支は602.4億ドルの黒字となりました。
輸出については、「中国輸出金額の推移 地域別」のグラフを見ると、欧州向けの輸出(7月の110→8月の114)と日本向けの輸出(7月の117→8月の122)の増加が目立った一方、アジア向けの輸出(7月の204→8月の200)が小幅に減少しました。
輸入については、前年比が前月より下げ幅をさらに拡大した原因としては、弱い内需、原材料の価格の低迷と天津市の爆発事故が挙げられます。
◆9月10日 生産者物価(PPI、前年比) 8月 -5.9% 市場予想 -5.6%、前回 -5.4%
8月のPPIは5.9%減と下落率が前月から更に拡大し、42か月連続でマイナス圏にとどまっています。原油などの原材料価格が下落したことや中国国内需給の低迷などが主な原因だと考えられます。
◆9月10日 消費者物価指数(CPI、前年比) 8月 +2.0% 市場予想 +1.8%、前回 +1.6%
8月のCPIは前年比2.0%上昇し市場予想を上回りました。内訳をみると、食料を除くCPIが前月から横ばいとなり、食料関連のCPIも大幅に上昇しました。なかでも、豚肉や、野菜、卵などの価格の上昇が目立ちました。