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(写真=HPより)

今年12年目となる「FinTech企業ランキング100」が発表され、日本からは野村総合研究所(NRI)が10位にランクインした。NRIのトップ10入りは6年連続だ。

本ランキングは、世界各国のFintech企業を対象に、米グローバル金融企業、IDCファイナンシャル・インサイトが企業調査と市場分析に基づいた総合的な評価で100社を選んだもの。


国別のランクイン数ではアメリカが突出

2015年度の1位に選ばれたのは、インドのタタ財閥所有、ムンバイに本社を置くタタ・コンサルタンシー・サービシズ (TCS)だ。世界46カ国のオフィスと従業員30万人というインド最大手のITサービス企業というだけあって、グローバルな成長率、評価共に群を抜いている。またブランド・ファイナンスの「世界で最も急成長を遂げるグローバルITサービス」にも選ばれるなど、その勢いはとどまるところ知らずだ。

2位以下はアメリカの企業が名を連ねた。トップ100のうちアメリカから54社がランクイン。国別で2番目に多かったインドが9社と比べればその突出ぶりが分かる。


ランキング下位にも日本企業が入賞

NRIは2013年の「THE STAR」導入に続き、2014年にASP型バックオフィスシステム「I-STAR」を導入。従来のメインフレームを利用するシステムを廃止することで、情報システムコストの大幅削減に成功したことなどが評価された。

ほかの日本企業では、シンプレクスが74位にランクインした。また金融関連事業の収益が総売り上げの1/3以下の企業がエントリーできる「FinTechエンタープライズ」部門では、NTTデータと富士通がそれぞれランクインした。