選んでもらう1社に

◆実際、アマゾンの日々の買物客をリフォームにうまくひも付けしていけるのでしょうか。

どんなお客様がリフォームに興味をお持ちかというデータを持っていますが、プッシュしていくというよりは、お客様の選択肢の中に入り続けることが重要なのかなと思っています。仮にキッチンが80万円だとしますと他と比べ、アマゾンが高いから売れない場合はしょうがないと思います。

そこは私どもの努力が足りないせいです。ただ、選択肢に入ったことが重要で、次に誰かがリフォームをやりたいとなった時に、アマゾンがあるから一応見てみるとなったら、いつかそこにバリューが生まれる。前回嫌な思いをしたからこっちを試してみようと、選択肢に入ることが一番目指すところです。

◆エンドユーザーの方は、そもそもどんなリフォームをしていいか分からない方が多くいらっしゃいます。顧客を多く持っている中で、そうしたするべきリフォーム情報を提供することも、ニーズ掘り起こしにつながると思います。

何を選んでいいか分らないということに関する対処法も考えています。また、施主支給のDIYでは、壁を塗りたいけど、何を揃えていいか分からないだとか、この道具を買ってどうしたらいいか分からないといったお客様の声を聞きます。そうした点で、まだまだ私どもは、お客様の要望に回答できる準備はできていないのかなと思っていますし、そうした準備をしていきたいと思います。

◆ユーザーの立場に立つと気付かされる部分がたくさんあります。

いい意味で私どももリフォーム業界では素人ですから、お客さんの素直な意見を出品者の方にぶつけて「これだと分からないじゃないですか」とか、意見を出しているところです。

【リフォームストア概要】
所品カテゴリー * キッチン、洗面台、トイレ、お風呂、給湯器、収納・整理、窓、手すり、他(ハウスクリーニング、建物調査等) / 出品者 * 積水ハウスグループ、大和ハウスグループ、ダスキン、ソニー不動産 / 商品アイテム数 * 約5500点 (提供: リフォーム産業新聞 8月11日掲載)

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