(写真=リフォーム産業新聞/
NPO法人とやまホーム管理サービス 中山聡理事 )
「空き家」の管理サービスが続々と登場する中、2011年から空き家・空き地の巡回事業を手掛けているNPO法人とやまホーム管理サービス(富山県富山市)。これまでの累計管理数は200件を超え、同業他社に比べて実績は多い。理事で、不動産鑑定会社の経営者でもある中山聡氏に事業モデルや課題などについて聞いた。
料金は2,000円
◆富山市を中心に空き家管理サービスを提供していますが、これまでどれくらいの実績がありますか。
2015年7月末現在で毎月の管理件数は58件、2011年に開始以来累計で232件あります。また、管理報告書の発行数は累計で952件。巡回はボランティアを含む339人の会員が行い、土地、建物ともに外観からの様子を確認します。
対象物件を写真撮影し、報告書を作成したら、住宅の持ち主の方に郵送する。料金は空き家が2,000円、空き地が1,000円です。要望があれば、室内のチェック、通風、通水や郵便物の整理なども行います。
◆どのような理由で管理を依頼してくるのでしょうか。
遠隔地に住んでいるため頻繁に帰省できない方で、田舎の実家の様子が気にかかるという方、一人暮らしの老人宅で、その方が入院してしまったという方、成年後見人で、裁判所に定期的に被後見人の財産について報告する必要がある方などです。
地域を良くしたいという会員らによって空き家の巡回が一年中行われている