(写真=HPより)
投資家から最高額の出資を受けたロンドンのFinTech企業が発表された。英国政府認定国際事業促進団体ロンドン&パートナーズが公表したもので、1000万ポンド(1560万ドル)以上の出資を受けた企業は11社にのぼる。
同団体と英投資データ収集会社CBインサイトが共同で調査したところでは、ロンドンを基盤に活動するFinTech企業への投資額は、2014年度の総額3億 1400万ドルに対して、今年度は既に5億 5400万ドルを超えている。
11位 Seedrs (シーダーズ、1560万ドル)
企業価値4640万ドルのシーダーズは、スタートアップ企業への投資を仲介するクラウドファンディング・プラットフォームだ。英ウッドフォード・キャピタルとアウグメントゥム・キャピタルが出資。著名人ではテニスプレーヤーのアンディ・マレー氏も、クラウドファンディング・プラットフォームへの投資を行っている。
10位 Currency Cloud(カレンシー・クラウド、1800万ドル)
クラウド送金のソフトウェアをTransferWise、Azimo、WorldRemitなどに提供するクラウドソージング送金会社。FitbitやLinkedInなど大手企業にも投資している米サファイア・ベンチャーズと楽天フィンテク・ファンドが出資。
9位 Borro(ボッロ、1900万ドル)
高級アイテム専門のオンライン質屋。今年度の貸出金総額は6400万ドル以上。イスラエルに本拠地を置くクラウドファンディング・プラットフォーム、アワクラウドやドイツのロケット・インターネットが出資。
8位 iwoca(アイウォカ、2000万ドル)
小企業専用オンライン消費者金融。バランスシート上の貸出形式と「即断即決」がウリ。ドイツのコメルツ銀行、アクトン・キャピタル・パートナーズ、レッドライン・キャピタルが出資。6月の前年度比は250%と驚異的だ。
7位 Credit Benchmark(クレジット・ベンチマーク 、2000万ドル)
銀行を含む金融機関から匿名の個人データを引き出し、リスク評価を行う金融調査会社。ロンドンを基盤に欧州のスタートアップ企業に投資しているバルダートン・キャピタルが出資。
6位 Azimo(アジモ、2000万ドル)
企業価値1億ドルの国際モバイル送金会社。共同創業者の1人は、1000万ドルでフェイスブックの事業開発部門に抜擢されたこともある。クレジット・ベンチマークと同様、バルダートン・キャピタルが出資。