5位 センタービュー・パートナーズ

スイスの国際金融機関・UBS AGのブレアー・エフロン副会長と、米投資銀行・ワッサースタイン・ペレラの元CEO・ロバート・プリュザン氏が2006年に共同設立したブティック型投資銀行。M&Aアドバイザリーと企業再生を柱に、本社のあるニューヨークのほか、ロンドン、ロサンゼルス、サンフランシスコにも拠点をもっている。

業務内容によっては仕事量が増加し、それによってスタッフのストレスも蓄積されやすくなるようだが、給与面などを含めた好条件と優れた上司による指導に満足しているという声が高い。

4位 エバーコア

世界27カ国に拠点をもつ独立系のブティック型投資銀行。ブラックストーンとロジャー・アルトマン元米財務副長官によって1995年に設立され、M&Aアドバイザリー、企業再生、新規公開、事業分割など幅広いサービスを提供している。

上部から下部まで「ベストの人材がそろっている」うえ、絶妙なチームワークで最大限の効果をあげられる環境が整っているという。

権威度ランキングでは6位だが比較的小規模な企業なため、「欠勤のカバーがきかない」「ゼネラリストプログラムの出来にムラがある」など柔軟性と一定性に欠ける点がマイナスに。

3位 モルガン・スタンレー

金融業務リーグテーブルでは常に上位にランクインしている国際投資銀行。本拠地である米国のニューヨークを筆頭に、世界42カ国で法人・機関投資家向け証券、グローバル・ウェルス・マネジメント、資産運用業務を展開している。

一部で「給与の低さ」を指摘する声もあるが、スタッフは概ね「一流企業の格式の高さ」「充実度の高い仕事内容」に、やり甲斐を感じているという結果に。

2位 ゴールドマン・サックス・アンド・カンパニー

権威ランキングでは1位に選ばれた世界最大級の投資銀行。1869年にニューヨークで設立されて以来、金融業界の先駆けとして大規模な国際事業を展開している。M&Aアドバイザリーグループの導入や、リサーチレポートのデジタル化に最初に着手した企業でもある。

両ランキングで上位に選ばれたという快挙から、ステータスと労働環境のバランスが上手くとれている印象を受ける。キャリアアップのチャンスや、一流の人材および顧客とのコミュニケーション面では高ポイントを獲得しているが、「長時間勤務に見合わない給与額」が最たる不満としてあげられている。

1位 ブラックストーン

元リーマン・ブラザーズのピーター・ピーターソン氏とスティーブ・シュワルツマン氏によって1985年に設立された、世界最大のM&Aブティック型投資会社。4つの主要部門(バイアウト、不動産、オルタナティブ、財務アドバイザリー)で構成されており、2014年度の収益は75億ドル(約9005億円)という国際巨大企業である。

権威ランキングでは4位と惜しくもトップ3の座を逃したが、働きやすさという点では堂々の首位に。「スタッフ一人ひとりの声を大切にし、プロ意識の高い人材が各チームを動かしている」という活気とチャンスに溢れた労働環境、高給与、将来性などが首位の座をもたらした。

しかし「自分の意見やゲームプランを明確にする」必要性があり、それをプレッシャーにと感じるスタッフもいる。(ZUU online 編集部)