omoshiro
(写真=HPより)

名前は引き継いでいるがコンセプトは別モノ

現行の「ハチロク」は、名前こそAE86を引き継いでいるものの、コンセプトはまったく異なっている。エクステリアのライン、2.0L水平対向エンジンなど、現在にふさわしい小型FRスポーツを一から作り直している。

昔のAE86は走り屋に人気があり、チューニング業界が大いに盛り上がったが、現在では自らチューニングする人は減っている。メーカーも最初からエアロパーツをつけたものや、ファッション・カスタマイズされたパッケージ商品を出してクルマ乗りの心をくすぐっている。

MT車レンタルサービスで「ハチロク」「ハコスカ」に乗れる

このハチロクブーム再燃を後押ししているのが、新たに生まれたレンタルサービスだ。「おもしろレンタカー」や「fun2drive(ファン・トゥ・ドライブ)」などのMT車がレンタルできるサービスである。

「おもしろレンタカー」は現行車両も含め比較的新しい車種が多い用意。HONDA「ビート」、日産「シルビアSpecR」、三菱「ランサーGSRエボリューション」、ユーノス「ロードスター」などもそろえている。レンタル料金は、現行の「86」が1日で1万3400円程度(補償料など別途)、「スプリンタートレノ AE86」が9770円(同)。

ファン・トゥ・ドライブでは、初代Zやハコスカ、ケンメリなど絶版旧車と呼ばれるジャンルも揃えており、「スプリンタートレノ AE86」は1日(24時間)1万4980円でレンタルできるが、「86」については10月27日現在、提供していない。

いずれのサービスも24時間未満も6時間、9時間などの短時間レンタルにも対応している。維持だけでも大変な費用がかかるこうしたクルマに「ちょっとだけ乗れる」のは、ファンとしては嬉しいだろう。

特に40代以上のドライバーの中には、昔MT車に乗っていた感覚が忘れられず、1日だけでもMTに乗ってみたいと考える人も多いようだ。根強いファンが数多く存在する伝説のマシン「AE86」に乗ってみたかったという人は、一度試してみてはどうだろうか。 (ZUU online 編集部)