会計アプリロゴ
(写真=HPより)

クラウドを利用した会計サービスが安価に使えるようになってきている。すでに中小企業も世界的に、ソフトウエアを購入して独自にハードを管理運用するのではなく、クラウドのサービスとして月次で使用料を払って利用する形にシフトしはじめている。そうしたサービスを提供するFinTech(フィンテック)企業も多数出てきており、急激に利用顧客を短期間に増やしている。


Intuit——mint.comを買収、Googleとの提携

米国カリフォルニア州に本社を置くIntuit(イントゥイット)は、SMB・中小企業を対象としたクラウド会計ソフトサービスとして実に90%以上の圧倒的シェアを誇るQuickBooksというサービスを提供している。

顧客数は370万社を超え、最近ではGoogleとの提携も発表している。グローバルマーケットではこのIntuitに追随するために多くのクラウド会計企業がしのぎを削る状態となっている。

このIntuitはPFM・家計資産管理ツールの世界で先鞭をつけ、あっという間に150万人の顧客を獲得したmint.comを2009年に買収しており、FinTechの世界では急激にその事業幅の拡大を図ろうとしていることがわかる。

また2014年6月には請求支払いアプリのFinTech企業であるCheckを3億6000万ドルで買収しており、立ち上げから間もない企業がM&Aでインオーガニックに急成長をはかろうとするこれまでのITの世界にはないような動きが顕在化しつつある。


Xero——QuickBooksの対抗馬はニュージーランド発

Xero(ゼロ)はIntuitのQuickBooksとほぼ同様のスキームのサービスを提供するクラウド会計ソリューション企業である。すでに同社は100以上の国・地域で20万を超えるユーザーを獲得しており、グローバルコンペティションのではQuickBooksの対抗馬として有力視される存在となっている。

興味深いのはこの企業がニュージーランド発であることで、昨年段階でも2億ドル以上の資金調達に成功しており、急激にIntuitに対する追い上げをはかることが期待される存在となっている。

ただ全米における両社の位置関係はIntuitが圧倒的なシェアを占めており、どういう部分からこの独占的な状況を突き崩していくことになるのかが市場の大きな関心となっている。