(写真=Thinkstock/Getty Images)
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3月が決算期の企業は多く注目している人も多いだろう。今回は投資額が30~50万円で、特色のある株主優待を行う企業をピックアップしてご紹介したい。

ローカル線でお得感、航空会社株の優待割引

ANAホールディングス〈9202〉、日本航空(JAL)〈9201〉などの航空会社の株式であれば、50万円以内の投資額で優待が受けられる。優待券を使うと、空席があれば出発当日でも普通運賃の半額で航空機に搭乗できるため、株主優待でも人気が高い。

ANAは3月末時点の1000株以上の株主に「株主優待番号ご案内書」を発送している。1枚につき、国内路線片道1区間を半額で利用できる。1000株なら1枚、2000株なら2枚というように株数が多いほど枚数が増える。

3月末の株主に送られる優待は6月から1年間有効。今年の6月以降は一部の便で販売座席数が制限される。「株主優待番号ご案内書」には優待番号のほかに登録用パスワードと登録用コードが書かれており、パスワードやコードはコインでこすって使う。

JALも100株以上の株主に株主割引券を配布している。国内便が対象で、保有株数に応じて割引券が増えていくのはANAと同じだ。

こうした航空会社の優待割引は、遠距離のローカル線になるほど効果があるといわれている。逆に、格安航空会社が競合している主要路線ではお得感が少なくなる可能性がある。

沿線利用者なら検討したい鉄道会社株の優待

航空会社の株と並び株主優待で根強い人気があるのが鉄道会社の株だ。近鉄グループホールディングス、名古屋鉄道〈9048〉などは、50万円以下の投資で株主優待が受けられる。

とはいえ、優待獲得最低額(近鉄で約44万円、名鉄で約47万円)で獲得できる1000株では、両社とも1度限り片道無料の乗車券4枚しかもらえない(ほかに、このように乗車券をもらえる銘柄としては新京成電鉄〈9014〉や神戸電鉄〈9046〉などもある)。いつでもどの路線にも乗車できる乗車証となると、近鉄では5万1000株、名鉄では4万株を取得する必要がある。

少ない投資で優待を狙う個人投資家にとてメリットがあるのは、むしろ本業の鉄道以外の招待券や割引券にあるといえるかもしれない。

近鉄であれば「あべのハルカス」展望台や志摩スペイン村の優待券(割引券)、近鉄百貨店で5%割り引きになる買い物優待券(20枚)などがついてくる。名鉄であれば「リトルワールド」「日本モンキーパーク」などの共通入場招待券6枚や、名鉄百貨店で10%割り引きとなる買い物優待券(18枚)などがもらえる。これらの優待は、大株主でも1000株の株主でも同一。両社とも、沿線の住民であればメリットがありそうだ。

定番「クオカード」で5000円相当も

株主優待でギフト券などと並ぶ定番の「クオカード」。コンビニエンスストアなどで金券として買い物に使用できる。3月末が決算の企業は多く、クオカードを優待で配る企業もかなりある。

50万円以下で投資できて、クオカードが優待でもらえる銘柄の中では、全国保証〈7164〉が目立つ。100株以上の株主に対し、5000円相当のクオカードを提供する(クオカードのかわりに同額相当の特産品カタログを受け取ることもできる)。同社は住宅ローン保証を中核とする独立系保証会社で、2012年12月の上場からまだ日が浅い。5000円分のクオカードには、個人株主を増やしたいという姿勢が表れているのかもしれない。

他の企業としては、ソーダニッカ〈8158〉、北弘電社〈1734〉、大東港運〈9367〉が、それぞれ1000株の株主に3000円のクオカードを提供している。北弘電社は5000株以上ならクオカード5000円分、1万株以上なら1万円と、株数が増えるとクオカードの額も上昇する。また、リコーリース〈8566〉は100株の株主に3000円相当のクオカードを提供しているが、保有期間が1年以上になると4000円、3年以上になると5000円とアップする。

ちょっと変わった優待にも注目

3月末が決算の企業は数多くあるだけに、毛色の変わった優待も散見される。

あおぞら銀行〈8304〉が1000株以上の株主に提供する株主優待券を使うと、株主本人が同行本支店やテレフォンバンキングで投資信託を購入した場合、購入金額100万円につき2000円の商品券(JTBナイスギフト)を提供してる。購入上限額は優待券1枚につき3000万円で、上限いっぱいに投資信託を買えば商品券は6万円にもなる。

証券会社に口座を持つ優待狙いの個人投資家が、あおぞら銀行の窓口で投資信託を3000万円分買うのは一見するとイメージが沸きにくい。しかし、同行の前身は長信銀の一角を占めた旧・日本債券信用銀行であり、今も富裕層の顧客を持つだけに、同行にとっては合理的な株主優待といえるのだろう。

一方、ビルやマンションの外壁防水工事を手掛けるマサル〈1795〉は、3月末に1000株以上を保有する株主にサマージャンボ宝くじ10枚を提供している。なお、9月末に3000株以上を保有していると、年末ジャンボ宝くじ10枚ももらえる。優待で無料で手に入れた宝くじで夢を狙うのも、株式投資の仲間内で話すネタとしては悪くないだろう。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。2016年1月下旬の株価をもとに銘柄を紹介しており、優待の内容が今後変更される場合もあります。(ZUU online 編集部)

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